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歴史考察 #19 お寺と教会の『タマネギ』の意味は同じだった⁈
ご近所にあるお寺をみるたび、アレは何だろうと思っていたのです。
アレとは、お寺の屋根に乗っているタマネギ型の飾りです。
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それは橋の欄干でも見ることがあり、アレはいったい何を意味するのか、調べてみました。
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するとそれは、「擬宝珠(ギボシ/ギボウシ)」と呼ばれ、その名のとおり、「宝の珠(宝珠/ほうじゅ、ほうしゅ)」を似せたものを意味するようです。
ではその「宝珠」とはどんなものなのでしょうか?
たどり着いたのは、「火」と「水」でした。
「火」と「水」といえば、相反する存在ですね。
しかし、「炎」と「水滴」、それぞれの形を思い描いてください。
いずれもタマネギのような下膨れな形をしていませんか?
「火」と「水」という相反するものを統合し、矛盾をも飲み込み、超然と存在する神。
その「火の炎」の形と「水滴」の形を重ね合わせた形を「宝珠」と呼んでいるのではないか?と私は考察しました。
そしてそれは、日本の寺院のみならず、様々な場所でみてとることができます。
たとえばそれは、日本武道館の屋根にみてとれます。
また、それは、インドにある世界遺産のタージ・マハル(イスラム教)の屋根にみてとれます。
さらにそれは、ロシア正教会の修道院にもみてとれます。
つまり「宝珠」の形は、宗教の垣根をも超えた神の形であると私は考察します。
ちなみに、タマネギではなく、桃の形をした飾りがある寺院もありますが、桃もまた「宝珠」の形といえばそうですね。
......とすれば、
あの桃太郎は、「神(宝珠)から生まれた子」ということになるのでは⁈
いずれにしましても、寺院や教会を訪れたら、ぜひ、このタマネギ型の存在にも関心を寄せて見てはいかがでしょうか^^
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