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歴史考察 #111『ホタテ貝はクリスチャンにとって重要アイテムだった?!』
最近気になるのは『貝』
真珠の動画を作成する中でも『貝』には何か重要な役割があったのではないかと感じていました。
そして『貝』と言って思い出されるのは『貝塚』
『貝塚』は考古学において重要だと言われています。
その理由は、通常、日本の土は酸性のため有機物が残らないそうですが、貝殻のカルシウムが中和することにより、人骨などの有機物が残ることができるからだそうです。
...ということは、『貝塚』はゴミ捨て場ではなく古墳だったのかも?!
ところで、大正期の京都には、貝類専門の博物館である『平瀬貝類博物館』があったそうです。
『平瀬貝類博物館』は、平瀬與一郎によって、大正2年3月に開館。しかし、財政難で大正8年には閉館したといわれています。
平瀬與一郎はクリスチャンで、貝類と関わるきっかけは、宣教師で同志社大学において博物学等を教えていたマーシャル・ケインズと宣教師で貝類の研究者だったジョン・ギューリックとの出会いだったといわれています。
ここで疑問が沸きます。なぜクリスチャンが貝類の研究を??
調べてみますと、イエスの十二使徒のうちの一人ヤコブは、イスラエルのガリラヤの漁師の家に生まれ、ホタテ貝を紋章にしていたとか。
「フランスの最も美しい村」と呼ばれるコロンジュ=ラ=ルージュ(Collonges-la-Rouge)は、村全体が酸化鉄を多く含む赤い砂岩で建てられており、キリスト教三大巡礼地の一つであるサンティアゴ=デ=コンポステーラへの巡礼路としても古い歴史を持つようです。
そんな巡礼路には目印としてホタテ貝が描かれており、また、サンティアゴ=デ=コンポステーラの聖堂の外壁にもホタテ貝が描かれています。
ちなみにホタテ貝は、フランス語とドイツ語で「聖ヤコブの貝」(Coquille Saint-Jacques / Jakobsmuschel)という名前で、ホタテ貝を巡礼者が食器代わりに使ったという説や、貝は女性の生殖と豊穣のシンボルであるため巡礼者の再生を表すという説などがあるようです。
特筆すべきは、このホタテ貝の標石が和歌山の熊野本宮大社にもあることです。(なぜ~??)
いずれにしましても、ホタテ貝はクリスチャンにとって重要なアイテムだったようですね。(そういえば、ヴィーナス誕生の絵にもホタテ貝)
そういった意味でも今年はホタテ貝にも注目していきたいですね✨