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歴史考察 #179『昔の映画は実話?!』
こんにちは、véritéです。
映画の歴史を辿っていくと、興味深いタイトルが目白押しでした。
▶1910年(明43)「フランケンシュタイン」アメリカ
フランケンシュタインは大学に入り生と死の神秘性に取り付かれる。「人間を創る」という野望を抱いて実験を始めた彼は「世界一完璧な人間」を作る方法を見出し、ある夜ついに「人間」を生み出し野望を果たす...
▶1917年(大6)「火星旅行 」デンマーク
冒険家のチームが宇宙船を発明し火星へ飛び立ったところ、火星人たちに歓待され、火星の高度な文明を見学し、やがては火星人の女性と恋に落ち、彼女を地球に連れ帰ってくる...
▶1925年(大14)「ロスト・ワールド」アメリカ
探検家が残した日記に恐竜との遭遇が書かれていることを発見したチャレンジャー教授は、自ら恐竜を探すべく南米を探検することを宣言。探検隊は南米奥地でプテラノドン、ブロントサウルス、ステゴサウルスなどを発見し記録が嘘ではなかったことを確認するも...
▶1932年(昭7)「吸血鬼」ドイツとフランスの合作
フランスの田舎町を旅する青年がある村にぽつんと聳え立つ城の近くの宿屋に来た。それ以来青年は肉体から魂が抜け出るような現象を目にするようになる。青年が城を訪れたところある一家の悲劇的な崩壊に巻き込まれる...
▶1937年(昭12)「失はれた地平線」アメリカ
祖国へ忠誠を捧げた外交官のもとに現れたのは、シャングリラへの案内者だった。理想郷の住民となる資格を得た彼は運命の人との出会いを果たす。安らぎと喜びの日々が過ぎ、やがて男はひとつの決断を下す事を迫られる...
▶1942年(昭17)「奥様は魔女」アメリカ
17世紀末のアメリカ。魔法使いジェニファーと父ダニエルは火あぶりとなり、その灰が木の下に埋められ封じ込められる。自分たちを告発したジョナサンへの復讐のため、ジェニファーはジョナサン家の男たちが今後代々「間違った相手」と結婚するように呪いをかける...
▶1949年(昭24)「透明人間現わる」日本
中里化学研究所の中里謙造博士は弟子の瀬木と黒川に研究を競わせ、先に成功した者に褒美を与えると約束した。黒川は物体を透明にする薬品を研究中だったが、中里博士はそれをすでに発明し、動物で実験に成功していたものの、人間には試していなかった...
▶1950年(昭25)「月世界征服」アメリカ
陸軍の将軍と天体物理学者の原子力ロケット開発は4年越しで成功し月世界征服に飛び立った。地球と無線連絡をとりながらさまざまな探検を行うが、いよいよ月を離れるにあたってロケットが月を離脱するには重量超過であることが判明する...
▶1954年(昭29)「大アマゾンの半魚人」アメリカ
アマゾンの奥地探検中にデボン紀の地層から水かきのついた手の化石が発見された。報告を受けた海洋生物研究所から、所長と魚類学者の博士、所長助手が調査に向かうがキャンプの留守をあずかる現地人2人の無残な死体が発見される...
▶1957年(昭32)「縮みゆく人間」アメリカ
核実験によるスコールと、街中で噴霧された殺虫剤を浴びたスコットは、それらの相乗効果により、肉体が縮んでいくという恐るべき事態に直面する。あらゆる治療の甲斐なく1日に1/8インチずつ縮んでいくスコットは世間の好奇の目にさらされ...
▶1958年(昭33)「人間人形の逆襲」アメリカ
とあるビルにある人形工房。その工房は人形制作から収集・修理・研究まで、人形に関するあらゆる業務を行っていた。ある日工房の求人広告を見た男がやって来て採用された。男は徐々に仕事に慣れていくと同時に経営者の人形に対する異様な接し方に疑問を持ち始める...
ちなみに「フランケンシュタイン」が執筆されたのは1816年頃とあり、その年は夏のない年とも...
それぞれのお話は創作なのか実話なのか?!
明治から昭和前半の映画があらためて興味深いと思える今日この頃です。