歴史考察 #1 京都府庁にも『塔』があった?!
京都にはたくさんの洋館がありますが、京都府庁もまたヨーロッパのお城を思わせるネオ・ルネサンス様式の建築です。
竣工は1904(明治37年)、国の重要文化財です。
煉瓦造 一部石貼り、スレート葺き屋根、地上2階・一部地下1階で、書類倉庫として使用している地下に降りると、煉瓦が見えるのだそうです。
設計者は松室重光(1873年4月26日~1937年1月30日)さんで、竣工当時は31歳になります。
そんな彼は京都ハリストス正教会聖堂の設計(1903年に落成)もされているようです。
お城のような京都府庁の正門前には、お堀のような溝があります。
正面玄関を入ると「府庁舎の1世紀」として建築物の飾りの展示がありました。
建築についてさらなる情報を求めて、京都府のサイトを見ていたところ、明治35年に大阪朝日新聞の挿し絵に描かれた京都府庁というものがありました。
するとそこには「塔」が描かれてあったのです!!
しかし、現在の京都府庁には「塔」はありません。
そのためか「塔」は「記者の思い込みか」と書いてあります。
思い込みの挿絵を新聞に?!
新聞は「真実を伝える」のが役割ですよね?
ということで、主な自治体のレトロ建築を見てみました。
旧東京府庁、1894(明治27)年完成、妻木頼黄設計。
旧大阪府庁、1874(明治7)年竣工、造成寮(現財務省造幣局)のイギリス人技師が設計、戦災で焼失😢
北海道庁、1888年(明治21年)年落成、平井晴二郎設計。
みんな美しいデザインの塔がありますね♥
ちなみに、かつて京都駅前にあった丸物百貨店にも塔がありました!!
そのうえ、丸物百貨店にはブロンズの鐘もあったようです♪
これらのことからすると、京都府庁にも塔があっても不思議ではありませんね。
さらには、その塔には鐘があっても・・・♥
いずれにしましても、美しいデザインの洋館が、この先もずっと守られていくことを願うばかりです♥
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