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▶建築レポ #30『旧岩崎邸』

これまで様々な洋館を見てきた中、財閥系の邸宅を見る機会はほとんどなかったことから、今回はぜひ覗いてみたいと旧岩崎邸を訪れました。

邸宅の門を入るとすぐ年季が感じられる石垣の坂道があり、そこはすべて砂利道となっていました。(サンダル履きにはとても歩きにくかったです💦)

丸い石垣のある坂道

通常、有料の邸宅を拝観する際は、撮影禁止である場合が少なくない中、こちらは撮影自由ということで思う存分撮影させていただきました^^

長く続く廊下
美しいデザインの円柱
ステンドグラスのあるドア
シックな壁紙で落ち着きのある窓辺

とはいえ、こちらの邸宅で一番印象に残ったのは、「砂利道脇の丸石の石垣」と「広い庭園の大きな敷石」でしょうか。(笑)

庭のあちこちに埋まっている大きな石

この「丸石の石垣」について検索してみますと、「横須賀城」や長崎の「福江城」などにも使われているようでした。

ということは、ひょっとしたらこちらも以前はお城だったのではないかと調べたところ、江戸時代には越後高田藩榊原家の中屋敷、湯島の敷地は桐野利秋の大邸宅、明治時代初期には牧野弼成(旧舞鶴藩主)邸とありました。

邸宅には暖炉はあってもクーラーはありません。
しかし、天井が高く、庭が広いせいか涼しい気分になれました^^

2階のテラスから中庭を望む

また、邸宅内はどこも美しく、「ハイツング」と呼ばれる温水暖房器具ですら美しいデザインがほどこされていることには感心しました。

美しい模様が施された暖房器具

それから、邸宅入り口に立つ長身のシュロは、南国の雰囲気を醸し出しています。

南国を思わせる長身のシュロ

そういえば、洋館の庭にシュロが立っている写真をよく見かけるので、何か意味があるのか調べてみました。

結論としましては、シュロはヤシに似ており、そのヤシの木は当時高級でおしゃれなアイテムだったため、お金持ちのステータスだった?!

いずれにしましても、美しいデザインは目の保養になりますね。
海や山に出かけるように、時にはレトロ建築を愛でてリフレッシュというのもおススメです^^

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