▶建築レポ #27『迎賓館』
みなさんは「迎賓館赤坂離宮」をご存知でしょうか?
「迎賓館赤坂離宮」は、東宮御所として1909年(明治42年)に建設されましたが、その後、紆余曲折を経て、1974年(昭和49年)3月に迎賓館となりました。
「迎賓館赤坂離宮」は、世界の国賓、公賓が宿泊し、華やかな外交活動の舞台となっています。
建物は鉄骨補強煉瓦造りで、地上2階・地下1階。
外壁は花崗岩のネオ・バロック様式で、屋根が緑青の銅板葺き。
ヨーロッパの白亜の城といった雰囲気を醸し出しています。
そんな「迎賓館赤坂離宮」を一度訪問してみたいと思っていましたが、ようやく実現に至りました。
「迎賓館赤坂離宮」の驚きはたくさんありましたが、最初の驚きは天井の高さです。
公用室の中で最も格式が高い部屋とされている「彩鸞(さいらん)の間」の天井の高さは、9mもあります!
そして、そんな高い天上からは煌びやかなシャンデリアが取り付けられていますが、こちらの重さはなんと1100kg!!
それから、床はイタリア産の大理石、左右の壁面はフランス産の大理石、そして、16本の円柱は、ノルウェー産の「ノルウェージャンローズ」という、上品なピンク色をした大理石でつくられていることです!!
ちなみに、暖房は石炭で部屋をあたため、天井近くにある穴から暖かい空気が移動できるようなシステムになっていたと聞きました。
また、来賓席にお名前を記すのではなく、お皿の模様で案内するのだそうです。
そして、噴水にいるのはグリフォン。
グリフォンは、鷲の翼と上半身、ライオンの下半身をもつ伝説上の生物で、タルタリアの国旗にもなっています。
なかなか海外に渡航しにくくなった昨今、海外旅行気分を味わいに「迎賓館赤坂離宮」に出向かれるのも面白いかもしれません。
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