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原点回帰の時代の香り

みなさんはどんな香りが好きですか?
私は昔から白檀やムスク、ダマスクローズ系が好きです。

白檀は、ウッディーでエキゾチックな香り。
古くからインドの寺院で瞑想時の薫香として使われ、 緊張や不安、心地良く眠りたいときにおすすめの香りです。

昔は香りと言えば香水やオーデコロンくらいでしたが、昨今では柔軟剤やルームスプレーまで多種多様な広がりがありますね。

そんな中、気になるのは、「香害」というWord。
「香害」とは、化粧品や香水、合成洗剤、柔軟仕上げ剤などに含まれる合成香料(化学物質)のにおいによって、不快感や健康への影響が生じることをいいます。

香りが気に入って使っていても、それが誰かの迷惑になっていては楽しくありませんね。

そんなことから、香りを楽しむことに少々臆病になりつつある昨今ですが、私は可能な限り化学物質を使わない自然由来の香りを選んで楽しんでいます。

たとえばそれはバスソルトであり、お香です。
バスソルトは、血行促進や発汗効果があるとされますが、そこに香りをかけ合わせることで、リラックス効果が倍増!

そんな香りを自宅のみならず、外出先でも楽しみたいと思う中、注目したのが匂い袋です。

▶匂い袋の歴史

手のひらにすっぽりと収まるサイズにもかかわらず、心地よい香りを放ち続ける小さな袋。

その歴史は飛鳥時代に遡ります。
日本で「香」が用いられるようになったのは、仏教伝来の頃と考えられ、さまざまな仏教儀礼とともに大陸から伝えられました。

平安時代になると、香気を楽しむ「薫物」が貴族の生活の中で使われるようになり、部屋や衣服への「移香」を楽しんだそうです。

▶白檀

匂い袋の香りといえば白檀。
白檀は、英語名からサンダルウッドとも呼ばれ、その主成分サンタロールには、殺菌、利尿の薬効成分があり、薬用にも広く利用されています。

インドの伝統的医学アーユルヴェーダでは、心身全体を冷まして鎮める作用があるとされ、循環器・消化器・呼吸器・神経系すべてに作用を及ぼすと考えられています。

そんな白檀は、熱帯性常緑樹で、インド、インドネシア、オーストラリアなど特定の地域でしか生育しないため、絶滅危惧種にもなっているようです。

ということで、久々に匂い袋に癒されたいと、京都の老舗から購入してみました。

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きらびやかな西陣織に包まれた白檀のほのかな香りがゆるやかにが漂い、早速ほっこりと癒されています♪



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