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憧れの五島を漕ぐ~長崎冬旅~

長崎滞在5日目です。ここ数年、冬はまとめて旅に出るスケジュールを組めるようになり、旅ナカ、やっと発信のやる気が復活したので、久々のnote投稿です。そして、いつの間にか少しフォロワーさんも増えていて、励みになっています。


〇触れ合いを求めるのでなく、会いに行く旅

私は内弁慶な性格で、ガイドのお仕事時以外はノットふれあい系です。
ゲストハウスを運営していますが、1棟は無人チェックイン・アウトの1棟貸し、もう1棟はシェアハウスですが、ほとんど顔を出さずに非同期・非対面でやりとりしています。

私自身がこういう旅が好きなので、自身が提供するサービスも「ほったらかし」・前向きな言葉を使うなら「スマートな」関り方をしています。

地元の人との触れ合いを求めに旅をする!というより、アクティビティや自然な繋がりを通して出会う瞬間的な出会いが楽しみです。そして、いわるゆ「旅マエ」で既に出会っている人に会いに行く、というスタイルが好みです。

ここ3年間の冬旅は、九州がお気に入り。今年は、Verdeのガイドの故郷・長崎の旅。彼女とは毎日走って登っているという稲佐山山頂で早朝ミーティング。前半の3日間は市内のThe 観光スポットを仲間と地域の仲間たちとめぐりました。

朝陽前の早朝登山・ちゆきガイドはラン。稲佐山からの絶景

そして、五島まで足を運び、パドル仲間が経営する「Go to Adventure」が2つ目の目的地です。

大学1年生ではじめて沖縄を旅して以来、島の魅力に取りつかれ、調べてみると、長崎は日本一島の数が多く、五島は文化・歴史、海の美しさも群を抜く!。そう、私にとって五島はずっと憧れていたエリアです。そこでビジネスをされている水村さんと出会えたおかげで、五島が身近になり、ついに五島へ旅することとなりました。

〇新北五島町・中通島が滞在拠点

長崎市内滞在の前半はお天気に恵まれて、三重と同じウェアリングでは汗だくでしたが、後半、五島入りしてからは曇天~雨模様。雨の日もしっとり好きなのですが、フェリーが決行するほど、かなりの強風が吹き荒れていたためパドル遊びができるか?心配しながら向かいました。

Go to Adventureの水村さん・ガイド仲間です

五島では、水村さんが経営するGo to Adventure Innに滞在。

そもそも、五島といっても大小300の島々の総称であり、今回滞在する島は、「中通島(なかどおりじま)」。佐世保の西約55kmに位置する五島列島では2番目に大きな島です。美しいリアス式海岸線が広がり、内湾では養殖業が盛んです。人口は16,000人。長崎からフェリーで3時間揺られ、奈良尾港へ。漁業で栄えた町の雰囲気を感じつつ。私の住んでいる町より元気な田舎の空気が残っている気がしています。

奈良尾地区は、港から近いこともあり、過去は巻網漁で栄え、この住民は長崎市内にセカンドハウスをもっている人も多かったとのこと。今は、漁業を引退し、便利な長崎市内がメインハウスとなり、奈良尾の家がセカンドハウス…という逆転現象がおこっているそうです。五島にセカンドハウス…うらやましい。

〇パドルスポーツと海の美しさと隠れキリシタンの歴史

パドルスポーツは、2日目にSUPを催行できました。
1月でも気温は14℃。この時期でもウェットを着れば快適に遊べ、風速5mの風でもリアス海岸のいいスポットを選んで浮かべるので最高のパドリング環境です。

五島ならではの景色は、海から見える教会。今回のコースでは、朝ドラ舞い上がれの舞台にもなった「中ノ浦教会」を海から眺めながらのパドリングです。

中ノ浦教会の別名は「水鏡の教会」。潮が満ちているとき、入り江の水面に教会の姿が鏡のようにくっきりと映る。

フィールドでいうなら、
レンタカーで走った「桐教会」下の海は流れ込みがあり、さらにブルー透明度が素晴らしいスポット。水村さんもここでのツアーを開拓中とこのことでしたが、世界遺産のキリシタン遺跡を海から見るツアーなんて最高だな、と妄想企画していました。隣の若松島には、世界遺産の潜伏キリシタン史跡のひとつ、「キリシタン洞窟」があり、船でしか行けないスポットのようです。・・・あぁ、手漕ぎで行ってみたい。

桐教会から海を眺める。曇天でも底までクリアです

江戸後期の18世紀末、五島の島々に新天地を求めた多くのキリシタンたちは迫害を逃れて、たくさんの小舟で海を渡った。
・・・潜伏キリシタンについての記事を読みながら、拷問と虐待・略奪までされて洞窟に隠れながらも守った信仰心。そして、異なる価値観や信仰をもった人たちと共に暮らすというこについて、この五島の旅で学び、思案しています。

〇海の豊かさと「ヒラス」

中通島から橋でつながる日島へは、月2回行われる海鮮朝市を目的にドライブしました。

京都伊根の舟屋のように海に浮かぶ漁師さんの作業場が朝市会場です。このイベントはコロナ禍で地域を元気づけようと始めたとのこと。海鮮丼は、ご飯を買って、桶に山ほど入っているお刺身を選びたい放題。もちろん自作海鮮丼も美味しいのですが、おばちゃんたちが作ってくれた漁師味噌汁が絶品です。

五島は漁師の町ということで、私は毎晩「ヒラス(ヒラマサ)」のお刺身を食卓に並べ、3日間のタンパクはヒラスだけでとったといっても過言ではありません。

今回の旅で上陸した五島の島は、中通島・若松島・日島の3つ。まだ18分の3です。

五島の島数は129 (うち有人島18)。主な島は、 福江島、 久賀島、 奈留島、 若松島、 中通 島の5島で、これらの島の面積は五島列島全体の92.5%を占めている。

長崎県五島振興局

島なので当然ですが、四方を海に囲まれ、隣りあう島とは橋で繋がり、ドライブもほとんどの時間、海を見ながらとなります。訪れたキリシタン史跡の教会は海を見渡せる高台や海沿いにあり、今回のように曇りや雨であっても海の透明度に圧倒されます。

漁師町。海が仕事場の集落は、もちろん人口減や高齢化は否めないけど、まだまだ土地や住民のエネルギーを感じました。(前向きに夢を語ってくれる水村さんと長く時間を過ごしたからかな)

やっぱり産業が町をつくるのだ、と改めて。

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