ツインレイ?の記録41
8月27日
この日は大学であるイベントがあった。
数日前、12歳の子どもたちが集まるから授業をしろと大学に突然命じられたのだ。
別に断ってもいいんだろうけれど、相手が子どもたちということで私は引き受けた。
私は彼に出会ってから、どんどん自分のやりたいことが明確になっている。
いつも頭にあるのは、子どもたちの未来のために大人の自分が何ができるかということ。
彼に出会ってから、本格的にインナーチャイルドワークに取り組み続けてきた私は、インナーチャイルドがしてもらいたかったことを大人の私がしてあげるようにしている。それはいつしか拡大して、もっと多くの子どもたちへ向けられる愛になった。
この日も自分ができる最大限のことを子どもたちのためにしようと思い、前日は、彼から来たメッセージにも返事もせずに夜中3時まで授業の準備をしていた。
そして、翌朝学校へ。
もともと打ち合わせも何もない状況だったが、会場は思ったよりも広く、こんなところで会話授業なんてどうやってするのかと思った。
ましてや私は自作の紙芝居も用意していたのだけれど、とにかく広いし、子どもたちは20人ぐらいと聞いているのに、なぜこんなところでやるのかと疑問だった。
そして8時半に始まると聞いていた開会式は遅れていた。
その間、私は彼にメッセージを打っていた。
「こんな広いところで授業をするなんてわけわからないけれど、逆境になるほど変なアドレナリン出てきてチキショー!やったるわ!ってなってます」
彼もお正月十連勤させられた時も最終日には「もはや達成感がある」と言っていたけれど、おそらく私たちはこういうベースも似ているんじゃないかと思う。
結果、イベントは大成功。
私の授業、紙芝居、お寿司づくりも含めて、子どもたちは喜んでくれた。
普段は厳しい学部長さえ、私の授業の様子を見てニコニコしていた。
何だかこれまで自分がしてきたことがすべて点が線になるようだと思った。
五歳で親が離婚し、母親に去られ、愛情不足で承認欲求が満たされないところがあった私は、小学校の時、友だちを楽しませる喜びを知った。
休み時間に定期的にコンサートと称して、仲の良い友だちとコンビで歌を歌ったりコントをしたりしていた。
小学校でやった演劇の出し物で予想外のことが起きたが私の機転の利いたアドリブでその場を乗り切り、色んな人に褒められ、あれは成功体験として残っている。
さらに中学校で演劇部に入り、そこでもあらゆる場面でファンができ、人を楽しませる喜びを知った。
さらにそこから友だちとコンビを組み、お笑いのオーディションを受けたりもしている。
高校ではバンド活動をするようになり、歌うことで自己表現していた。それと同時にこの頃から創作活動を始め、音楽を中心に作詞作曲、小説も書き始めた。
音楽はデビュー直前までいったが、25で急に旅に出て、スピリチュアルに目覚めた。そして本を出してみたり、この頃はとにかく書いていた。
もともと私は国語の成績がよく、創造力もあった。
そして何より文章を書くことが自己表現だった。
さらに色々な言語を学んだ。その言語で創作をしてみたりもした。
さらに自分の物語に絵をつけてみて、それがきっかけで絵本を作り、さらには紙芝居を作り、演劇経験を活かし実演活動もするようになった。
もともと外国人と交流する機会も多く、外国人と友だちになりやすかった。
そして結婚したことをきっかけに今の国に来て、なりゆきで大学の講師として日本語を教えるようになった。
会話授業はもともとがおしゃべりだから得意だったし、文章に関わる仕事もしていたので作文授業も難なくこなせた。
昨日、私はイベントの時、子どもたちと歌を歌ったが、それは私が音楽をやってきた経験、プロを目指していたので七年vocalスクールに通っていた経験が活かされている。
もともと声が大きいことも広いホールで人前で表現することも平気なのは、演劇部やコントをしていた時の経験が活かされている。
着物を着て紙芝居をやったのも、私が着物教室に通っていたこと、趣味で普段着で着物を着ていたこと、紙芝居師として活動していたことが活かされている。
午後の寿司づくりイベントで成功したのも、私がお寿司屋でお寿司を作るバイトをしていたことが活かされている。
自分の持っている能力をすべて発揮した気がした。
私はいつも自分自身を最大限に発揮することを願っている。
この命を最大限に活かしたいと思っている。
昨日、私はこの日の成果を彼に報告した。
さっき、いつもとは違う時間帯で、仕事中の時間のはずの彼から返事がきた。
「子供たちに楽しんでもらうという目的を的確に実行したことが成功に繋がったと思います。ご自身の対応と事前準備はさすがでしたね」
私が私のことに集中して、命を輝かせていると、なぜか彼も喜んでいる気がする。
そして私はあることに気がついた。
彼自身も自分が得意な分野で地元の子どもたちに指導を初めているけれど、確か以前は「やりたいんですよね」と口に出していただけで実行には移してなかった気がする。
もしかして連動しているんだろうか?と少し思ってしまった。
具合が悪い時、メンタルが落ちている時もわりと連動しているし、前向きで行動的な時は向こうも同じような気がしている。
ツインレイに多いと言われるシンクロが起きないと私は思っていたけれど、何もそれは偶然遭遇することだけ言っているのではないんじゃないだろうか。
なんだかよくわからないけど、一つはっきりしているのは、私は彼を追いかけまわすのではなく、自分のことに集中するべきだということ。
実際、私は以前、彼の体調を心配したり、自分も心配されたかったりもして、助けようとしたり、助けられようとしたりしたものだけど、そういう時はなかなか会えないのに、それをやめたほうが会えたりする。
前は彼の体を気遣って差し入れを渡そうとしたりご飯を食べに来てもらおうと必死だったが、それをやめたら前よりも頻繁に食事に誘われるようになった。
私は今彼の世話を焼こうとはしていないし、自分の世話を焼いてもらおうとも思ってない。
やはり既婚者というのが最大ブレーキになるので、もうこのまま疎遠になってもいいや、仕方ない、それも悪くないと思うようにしている。
前はとにかく毎日メッセージのやりとりを続けたいと必死だったけれど、今は相手から返事がきたらそこで一度終わらせている。
そしてこちらが連絡をしないと、まあもう連絡もこないだろうと思うのだけれど、ふと連絡が来たり。
はっきりいって、私は彼に恋愛感情はあるが、彼のほうはわからない。
何となく、彼自身もわかっていないような気がする。
ただ一つだけ言えるのは、彼に出会ってからの私は確実に魅力が増している。
自分で言うなという感じだが、まず自分が自分のやりたいことを最大限にできているという感覚になることが増えてきた。
さらには他人に綺麗になったと言われる頻度が高くなっている。
変な話だが、彼を手に入れたいと思うと、どうしても既婚者なので悲観的になるが、そこを深く考えないで、ただ彼が好きだという気持ちを持ちながらも自分の今やるべきことに集中すると、どんどん前向きになって、自分の道筋が見えてくる。
私が私らしくある時、なぜか彼に愛されていると錯覚してしまう。
彼が好きなのはそんな私なんじゃないかと思えてしまう。
好きだと言われたこともなければ、そう思われてないと感じることが多いのに、なぜかそこはそう思えてしまう。
彼がツインレイでもツインレイじゃなくてももういいやと思えてきた。
一番大事なのは、自分が自分を愛することで、そのきっかけをくれたのは、確実に彼なのだ。
私は私を輝かせたい。
それを今強く願っている。
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