教えることが指導者の役割じゃない
※指導者の役割は多くありますが、あくまで技術面に絞った話をします。
子どもにとっての指導者という存在
大袈裟と言われるかもしれませんが、指導者をやると決めてからは、その子の人生を背負うつもりでやっています。子どもたちからすれば、僕ら指導者は家族と学校の先生の次くらいに顔を会わせる大人であり、与える影響も大きいです。しかも、それが子どもたちが大好きで始めたドッジボールとなれば、与える影響はさらに大きいはずです。
小さい頃の自信
プロ野球選手には4月5月生まれ、つまり同学年の中でも早く生まれた人たちが多いというデータがあります。単純に12で割った割合じゃないんです。これは早く生まれて、体格に勝る子たちが「僕は他の人より早く走れる。」のように自信がついたからだと思います。自信がつけば取り組み方も自然に意欲的に変わります。
僕自身3月生まれで、今思えば体格差でどうしようもできない部分がありましたが、劣等感を覚えることもありました。大人になれば関係無いですけど、5歳の頃の11ヶ月差でかけっこしても勝てない確率の方が圧倒的に高いですよね。
話を戻します。
つまり、小さい頃の自信は長くにわたって影響します。自信がつけば取り組み方も変わりますし、取り組み方が変わることでさらに自信もつきます。小さい頃に「自分はできる!」と実感できるように我々は関わっていくべきだと思っています。
できるようにする
自信をつけるようにするためにはドッジボールで結果を出すことは選択肢の一つとして大きな手段になります。結果を出すには色々な要素がありますが、一つとして、技術を身につけることが重要です。技術を身につけるには指導が重要になってくるわけですが、その内容が人によって大きく変わります。
現場にいれば色々なところで以下のようなことを耳にします。
みなさんもどこかで耳にしたことはあるでしょうし、口にしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。実際に僕も口にしたことはありますし、気持ちがわからなくもないです。しかし、僕らがすることは教えることでも話を聞かせることでもなく、できるようにすることなんです。ビルゲイツの花の話も同じですよね。興味のある方は是非調べてみてください。
教えているのに上達しないのなら、教え方を変える必要があるかもしれないし、そもそも教えることを間違っているかもしれません。集中力が続かないなら、練習メニューを変えたり、声掛けを変えたり、集中力が続く仕組みを作らなければいけません。「教える」という過程ではなく、「できるようにする」という結果で考えた方が「教える」という過程も美しくなるはずです。過程が良ければいいのではなく、過程が良ければ結果もついてきます。
みんなでドッジボール盛り上げていきましょう!
今回もお付き合いありがとうございました!