![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/131470117/rectangle_large_type_2_ca2c2acde79322413f47d612e5509d62.jpeg?width=1200)
競技人口を減らさないための提案〜ボールとルールと競技レベル〜
ルールの整備が競技レベルを向上させる。
宣言通り、筆を執っています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/131473585/picture_pc_85ee84893c48669415adac0d63f629d8.png?width=1200)
昔は全国で2500ほどあったチームも今は1000を切っています。県によっては0というところもあります。ドッジボールの競技人口が増えない原因として、少子化や新規参入のハードルが上がったことなども挙げられますが、今回は競技性に絞って考えていきます。また、増やすための提案ではなく、辞める子を減らすための提案とします。
ドッジボールは攻撃優遇のスポーツ
他のスポーツをすべて見たわけではないですが、ドッジボールほどに攻撃優遇のスポーツは無いと思っています。理由は大きく分けて4つあります。各テーマについて書いていきます。
圧倒的攻撃優遇の競技性のままでは、低学年の活躍の場面は少なく、そのために辞めてしまう子が一定数いるのではないかという見立てです。
①常に4番バッターで勝負できてしまう
ドッジボールではダブルパスというルールはありますが、基本的には誰にでもパスをしても良く、制限はほとんどありません。野球なら1番から9番まで順番に回ってきます。サッカーやバスケでは、誰にでもパスを回すことができますが、エースには徹底的なマークが付いたりと大きな制限があります。ドッジボールでもマークすることは可能ですが、パスカット程度で、コートの区切りがある以上、マークと言えるマークはできませんし、4番バッターが回ってくるまでパス回しもできることも特徴的です。
②常に対戦相手を選ぶことができる
常にエースで勝負することもできれば、相手のエースとの勝負を避けることができます。内野が11人いる時、それぞれの選手にアタックが来る確率は1/11ではなく、どうしても体の小さい子にアタックが来る確率の方が高くなります。
③現行のルールでは、どう考えても攻撃が有利
①の後半と被る内容ですが、現行のルールでは攻撃が有利だと言えます。アタックコースが広すぎて、ファイブパスは、あってないようなルールだからです。
アタックの定義は以下の通り。
ボールの軌道の上部が防御側の内野プレイヤーが直立、かつ自然体で立った状態で、肩の線より低い投球であり、原則的にはノーバウンドのボールであること。この条件を満たし、内野プレイヤーの広げた両手の内側(円筒形の内側)の範囲にボールが介在したと認められた投球であること。
そういえば、ずっと前のXを始めたての時にこんなポストをしていました。
赤い枠の部分がアタックの範囲であるべきだと思う。片手でキャッチできてもイリーガルキャッチでファール取られるんだから、直立して体を傾けずに両手が届く範囲をアタックコースにしないと守備が辛すぎる。#仮面ライダー #仮面ライダー見たことない #仮面ライダーからドッジボールを学ぶ https://t.co/ZcZlmsCHjD pic.twitter.com/g0JAnrVD0H
— ドッジボール言語化挑戦中 (@verbalize_db) July 7, 2023
ポスト内容にも書いている通り、現行のルールでは攻撃が有利だと言わざるを得ません。
④ボールの進化
約20年前の僕が小学生だった頃と比べてボールは圧倒的に進化しました。昔のボールはツルツルで指をかけて投げる感覚などほとんど無かったのですが、今は指がかかるかかる。投げやすくなりましたよね。その影響もあり、球速は圧倒的に上がりました。今は約時速90kmのボールを投げる小学生も珍しくありません。一方で、ディフェンスに使う道具といえばサポーターくらいで、クッション性などは進化しているでしょうが、ディフェンス能力の向上に直接の関係があるとは思えません。
ルール変更の提案
考えを煮詰めたわけではないですが、ルールを少し変更するだけで攻撃と守備の差は少し縮まるのかなと思っています。2つほど浮かんでいるのですが、現実的でもないので、ここでは控えておきます。『ドッジ』の部分にもう少し光が当たるようにルールが変われば良いなぁと思いますし、ルールを変更することで競技レベルも上がります。人間は環境の変化に適応するプロなので。
低学年はどうしても守備の機会が多いし、もう少し守備にも光が当たるシーンが増えれば、辞める子は減るのではないかと思っています。こういった話をいつかみなさんとできる日を夢見て今日のnoteを締めくくります。最後までお付き合いありがとうございました!