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応用とは特定の動作を輝かせるためのもの


応用について、以前こんなことを書いていました。こちらも是非チェックを。

具体的な答えはキリがない

ありがたいことに投げ方について質問をしてくれることがちょこちょこ増えました。すべての質問に一生懸命答えています。なるべく具体的に答えるように心がけているのですが、具体的な答えってキリがないんです。

「たまには野菜を食べようね。」で済む会話が「野菜」がどのようなものか抽象化できていなければ、例を挙げ続けなければいけません。ここらで投げ方だけでなく、ドッジボールや他のスポーツの技術にすべて当てはまることを一度抽象化しようと思っています。さらに、その考え方を使って投げ方についても少し。

応用とは特定の動作を輝かせるためのもの

上で紹介したnoteで「応用」の定義をしています。応用とは複合動作のことで、複数の動作を用いて、ある特定の動作を輝かせるために存在します。

例えば、「歩く」という行為でも脚を動かしているだけでなく、脚が動きやすいように腕を振っています。腕を振るという行為が、脚を動かすという行為を輝かせています。また、腕の振り方が良ければ良いほど、脚を動かしやすくなるため、腕の振りを良くするためにも肩や肘が使われています。

歩きやすくするために腕を振ることが重要なことは誰もがわかっていることだと思います。しかし、この時に忘れないでほしいのが、腕をまっすぐ振っているということです。「歩きやすくするために腕を振る」と聞いて、腕を横に振ることを想像した人はいないはずです。特定の動作を輝かせるためであって、他の動作が邪魔してはいけません。

投げ方のヒント

上に書いたことを使って、少し投げ方のヒントになるようなことを。

基本的にまっすぐ投げることさえできれば、投げたいところに投げられるようになります。左に投げたいなら左を向けばいいし、右に投げたいなら右に向けばいい。極端な話で一例を出すと、真上から腕を振ることさえできればまっすぐ投げられるわけですが、それができたとしても強い球を投げられるわけではありません。真上から腕を振るだけで投げたボールでアウトを取れる確率は極めて低い。だから、僕らはそこにあらゆる動作を付け加えるわけです。

具体的には、前へと体重移動したり、投げる前には体は横を向いたり、投げる腕と反対の腕を前から引いたりするわけですが、どれもが「まっすぐ強いボールを投げる」という動作を輝かせるためのものでなくてはなりません。
だから、体重移動した気になるだけで投げる方向も見なければ腕が振りにくくなるように頭を突っ込んだり、横回転のままでボールを投げたり、左腕を引くだけで胴体を置き去りのままにしてはいけないんです。

あらゆる動作が特定の動作を輝かせているかどうか、そこをきちんと整理すれば、より良い答えが見えてきます。どうもでした!

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