【嗚呼、人生 vol.205】買うより借りた方が本を読む
2023年6月は、今までで一番本を読んだ月でした。およそ10冊の本を1番最初のページから1番最後のページまで読みました。それで、気づいたことがあります。
それは、私は買うより借りた方がよく本を読むということです。
幼い頃はよく母が本を買ってくれました。小説が大好きだったので、どこへ行くにも買ってもらった本を肌身離さず持っていたものですが、いつの頃からか持ち歩くものが参考書になり、志望校に合格すると、いよいよ何も持たなくなっていました。
昔あれだけ通っていた本屋さんにも滅多にいかなくなり、たまに行ったときに本を購入しても家に帰ってきてからは積読の山に追加されるだけ。なかなか本を読まない日々が続いていました。
でも最近大きな出来事があって、それに関する知識を深めたいという欲が出てきました。ありとあらゆる方の意見をのぞいてみたいと思うようになりました。でもそんなにたくさんのお金は使えません。だから図書館に行ってみることにしました。図書館に行けば、まずその分野にはどのような本があるのかをざっと確認することができ、気になったものを無料で一定期間借りることができます。思い返してみれば、本は買うものとばかり思っていてあまり図書館を活用していない自分がいたことに気づきました。
何冊かの目に留まった本を借りてきました。返却期限は2週間後。本屋さんで買ってくる本は、家に帰ってからも「あとで読めばいいや」と思ってしまい、後回しにしてしまうことが多かった私ですが、図書館で借りた本は「早く読まなきゃ」という気持ちになり、あっという間に借りてきた本を読み終えてしまいました。
でも、読みたくて買ったはずの本をどうしてすぐに読まないのだろう。少し考えてみることにしました。すると、私のある特徴に気づきました。それは、買ってきた本は自分のものになり常に手元にあるから、「いつでも読める」というある種の安心感が生まれ、それが買ってきた本を読むのを後回しにしてしまう原因になっていたのです。借りてきた本には、返却期限があり、その後に予約者がいれば延長はできません。そうなると、「今読まないと読めなくなる」と思い、本を読むという行為の優先順位があがるのです。
図書館に通ったことで自分の特徴に気づくことができました。とはいえ、なんでもかんでも借りたいわけではありません。大好きな詩人さんの詩集や心の拠り所となる本は、自分のお金を出して買って、自分の心を満たしたい時のために手元に置いておきたいです。だから、まずは図書館で借りてみて、本当に今の、もっといえば将来の自分に必要な本なのかを考えてから本屋さんに行くのも、私という人間には合っているのだなと思いました。
ところで以前、Bucket Listなるものを作ったことがあります。まだ作り途中ですが、その中の一つに「1年で100冊以上本を読む」と書いた記憶があります。いつかこの目標を達成できるように、少しずつ自分の知識を増やしていきたいなと思っています☺︎