【嗚呼、人生 vol.07】〜ついてない日〜
目覚ましの音を聞いては消してを繰り返すことが日常になっていた。絶対に起きなければ間に合わなくなる時間の5分前後にセットして、3回めの音で嫌々体を起こすことが日常になっていた。楽しみなことなんてない。今日もやらなければならないことに追われる忙しい時間を過ごすのだ。
一度目が覚めてしまったら起きるしかない。起きなかったら起きなかったでいつも通り忙しい日になるのを知っている家族の誰かが起こしに来る。
ギリギリに起きたもんだから朝食を摂る暇もない。顔を洗って歯を磨いて適当な服を引っ掴