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#4子育て経験のある人からのアドバイスは「お気持ちだけ受け取る」でOK!子育てを”識学”で考えたら気が楽になった話

識学で考える子育ての話
(なぜ子どもに「ご褒美」を与えすぎてはいけないのか? 子育てを”識学“で考えたら超わかりやすかった話
:https://note.mu/ventures/n/n64cdcbcfedca)

が、思いのほか反響がよく、また自分自身の理解度の向上にも繋がったので、これから毎回識学を受講し終わるまで記事にしてみることにしました。

さて、第四回目のテーマは「尺度」です。

誰もが「尺度」を持っている

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家族という組織の話から離れて、今日はまず、個人と個人の関係性の話に戻りたいと思います。私たちは、誰もが自分なりの「尺度」を持っています。そして個人間では、この尺度によって無意識にお互いの関係性に「上下」ができます。

例えば初対面でお会いした相手と「金融業界」に関する会話になったとしましょう。もしその時、自分より相手の方が金融業界について、知識と経験が豊富であれば、自然と相手が上であなたが下の立場になり、あなたがお話を伺う立場になりますよね。でも、同じ相手でも、今度は話題が「子育て」に関するものに変わったとしましょう。あなたの方がお子さんもいらして、子育て経験が豊富であれば、自然と今度は自分が上の立場になり、相手があなたの話を伺う立場になりますよね。

このように、私たち個人の関係性では、話すテーマと、テーマに関する知識や経験が尺度となって、関係性の上下が決まります。世の中的に言う”マウンティング”は実はこの概念と全く同じです。要するに私たちは、マウンティングするつもりがなくても、大なり小なり個人の尺度によって相手との関係性に上下を決めているのです。

子育て経験のある人からのアドバイス

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もちろん、これは子育ての場面でも同じことが言えます。
例えば、近所の公園で子どもを遊ばせていると、近くにいた年配の女性に「私たちが子育てしてた時はね、毎日毎日、子供にこんなことしてたのよ」と教えてもらうような経験って一度や二度はありませんか?私も、まだ娘たちが小さいころは、電車やバスで、隣に座ったご年配の子育て経験の豊富な女性から、「それはお腹がすいてるのよ」とか「眠いのよね、きっと。寝かせてあげたほうがいいわ」などアドバイスをよくもらっていました。
この場合、個人間の関係性ですから、自然と子育て経験のある年配女性に対して敬意を払い、相手が上で、自分が下の関係になりますよね。「あ、そうなんですね。私はまだ子育てを始めたばかりでよくわからないので、とても参考になります」と。
実際に、経験豊富なこうした方からの何気ないアドバイスに、心が救われたことは何度もあります。

家庭のルール?それともアドバイス?

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でも、こんな場合はどうでしょうか?
例えば、第二回でお話したようなルール #2守るものは守る!子どもの「しつけ」を"識学"で考えてみたら超シンプルだった話の中で、あなたは家庭のルールで「おやつは家に帰ってから食べる」と決めていたとします。
でも、帰りのバスの中でどうしても子どもが、「お腹がすいたから、ママ、お願い、一口でいいからこのクッキー食べたい」と駄々をこねたとします。
家庭のルールではこの場合「ダメ、家に帰ってからね」というのが正解ですよね。でもその時、隣に座っていた年配の女性が「あら、そんなこと言わずに食べさせてあげなさいよ。お腹がすいてるのよ、可哀想に。」と言ったとします。その女性はあなたより子育て経験が豊富だったとしたら、あなたならどうしますか?彼女のアドバイスに従って、子どもにお菓子を食べさせるでしょうか?
答えは明確ですよね。「食べさせない」でよいのです。これも#3なぜこどもは親の言うことをきかなくなるのか?子育てを”識学”で考えてみたら耳が痛ーくなった話
でお伝えした通り「過去に親の指示に従わずに許された経験」は、子どもに迷いを与え、ルールを守らなくてよいという認識を与えてしまいます。
たとえ個人間の関係性では、相手の方が子育ての知識も経験も豊富で、尊敬に値する上の立場だとしても、ひとたび家庭の中に入れば、一番の責任と義務を負って子どものことを判断するのは親である自分です。家庭という組織の中に、個人間の尺度は関係ありません。あなたが子どものことを考えて、家庭の中で決めたルールなら、どんなに他人にアドバイスをされても、聞く耳を持たなくてもよい、ということです。これはもちろん、自分の母親や父親である祖父母に対しても同じなんですよね。

「お気持ちだけ受け取る」でOK!

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私はこのことに気づいた時に、なんだか子育てがとても楽になりました。
今までは、年配の方や親に、自分の子育てについて色々と言われるたびに、あぁ、聞かないといけないのかな、尊重すべきなんじゃないかな、と不安になっていました。
でも、親が本当に子どものことを考えて決めたルールなのであれば、他人のアドバイスを尊重しなくてもよいわけです。
「ありがとうございます。お気持ちだけ受け取ります」で良いのです。

もちろんそれは、裏を返せば、それぐらい家庭という組織の中では親の責任は大きい、ということも意味しています。でも、その自分が決めたことなのであれば、もっと自信をもって子育てをしてよいのですね。

子育てには本当に答えはありません。日々悩みますし、これでよいのかな?と迷いながらの毎日です。でも、悩みながらもこれがベストなんだ、と自分を信じて子どもを導いていくことこそが、親の一番の役割なのかもしれませんね。


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