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#9 Speed is power!子育てを識学で考えてみたら高速でPDCAを回す価値に気づいた話

9月から受け始めた識学が、子育てにも役に立ちそうだな、と思い、自分自身の理解を深めるためにもこれから毎回識学を受講し終わるまで記事にしてみることにしました。
第9回は「物量圧縮」です。

エネルギー=質量×速度の二乗

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識学では、物量法則に基づいて、ものごとに取り組む際の、時間圧縮をすることの重要性を伝えています。
物理の原則では、

エネルギー=質量×速度の二乗

なんですよね。つまり、科学的にも自分のエネルギー(=アウトプット)を最大化させたいなら、質を高めることより、二乗となる速度を上げることの方が、手っ取り早くアウトプットが高まる、ということになります。

まず、私はこの法則を知った時にとにかく衝撃だったわけです。
確かに、よく一般的な定説として、仕事のできる人はメールの返信も秒で返す。だからスピードは大事だ、という話はありますよね。でもこれは、単なる定説ではなく、本当に原理原則として非常に正しいわけです。
この原則に従うと、例えばこだわりすぎた結果、期日に間に合わなかった仕事より、質が5割でも、とにかく期日までに提出した仕事の方が価値があるということです。

なぜなら、その方が早く修正してもらう機会を与えられ、それだけ早く改善に繋げられるからです。つまり改善に繋がるPDCAを、いかに早く、たくさん回せるか、ということがとても大事だということです。
そしてスピードを大事にして量をこなす人の方が、結果として量が質を生み出し、質も早く上がっていく。当たり前のことですが、物理の観点から考えると余計に腹落ちしました。

完了報告はなぜ子どもたちの行動も早めるのか?

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実際にこのことは、私が子どもたちに完了報告の習慣を取り入れる中で、体感としても感じることでした。
「できたら完了報告してね」というルールを入れたことで、圧倒的に子どもたちの取り組むスピードも上がったからです。
それまでの出かけるまでにやればいい、というところから、完了報告するまでは終われない、というルールに変わった瞬間に、早く完了報告してしまいたい、というスピードへの意識を上げることに繋がったのです。しかも、姉妹だと競争の要素も出てきます。「完了報告しました」と妹が先に報告すると、あ、妹が終わったなら私も急がなくちゃ!となり、必然的にスピードも上がります。結果としてちゃんと片付けるし、作業も早くなるわけです。
期日が明確になるだけでも、これだけの効果があるんですよね。
ですから、どんなルールやゴールに対しても、期日はできるだけ手前に、そして頻繁に設定して、PDCAを早く回す意識を持たせることがとても大事なんですよね。

私も実際に、この話を聞いて早速子育てに生かしたことがあるのでシェアしたいと思います。

3ヵ月に1度の本番より、毎週の練習

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先日、長女が塾の算数のテストで、今までにないような点数を取って来たんです。クラス替えの大事なテストで、びっくりするほど点数が悪く、どうして?何があったんだ!と思って、早速いっしょに振り返りをすると、なんとほとんどがケアレスミス。書く場所を間違えたり、読み違えたり…ちゃんと見直しをしていれば防げたことばかりでした。
そこで私は彼女に、次のテストの時には必ず終わる10分前に見直しの時間を作って必ず見直すこと、という行動目標を決めて、ケアレスミスによる減点0にする、という結果指標を決めました。

でも、塾のテストは、3ヶ月に一度なんですよね。これではせっかく行動目標を決めてもPDCAが回りません。そこで私はこのスピードのことを思い出し、毎回の学校のテストも含めて、算数以外もどんなテストも必ず実施時間の10分前までに解いて、10分を見直しの時間に充てる、というルールに変えたんです。
そうすれば、常にケアレスミスに対するPDCAを回すことができますし、結果として3カ月後の塾のテストでは、日々の見直しをいつも通りやればよいだけになります。テストはまた3カ月後なので、この結果はまだわかりませんが、親としては今からとても楽しみです。

私たち大人も、つい、量より質にこだわりたくなる時はあります。確かに質も大事です。でもその順番は必ず量→質であり、量を生み出すにはスピードを意識する以外に方法はないということを痛感しました。スピードと量というところから、逃げてはいけないですね。でも、裏を返せばどんな大きな目標も、結局は日々のPDCAの積み重ねです。期日を細かに区切り、ちょっとずつそれをクリアしていけば、必ず大きな目標を達成することができる。
そんな大人も忘れがちな当たり前のことを、子育てを通じて学んだ気がした瞬間でした。

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