選んだのは、VFJという手段。ありたい姿に向けて「未知」がキャリアを拓いていく。ー【#fellows Vol.2】4期生:笠井永稜
「VFJを利用して、自分のキャリアを実現したい」
そう語るのは、VENTURE FOR JAPAN4期生として参画し、宮城県気仙沼で人事部の立ち上げに挑戦している笠井永稜さんです。
#fellows第2回 。東京、仙台、気仙沼と新しい拠点に飛び込み続けるなかで、笠井さんは自身のVFJでの経験をどのように捉えているのかー
インタビュアーはVFJ4期生のFunaが担当いたしました。
目的を達成する手段として、一番自分に合っているのがVFJだった
ー同期ということで、インタビューでも普段通り「なが」呼びで進めますね!それでは、はじめに自己紹介をおねがいします。
笠井永稜です。株式会社カネダイという水産食品、特にカニが一番メイン商品なのですが、それらの卸売やBtoCブランドをやったりしています。他にも漁業やエネルギー事業もやっていたりしている会社です。そこで、人事部を作るというミッションの元、採用の強化、人財育成体制の確立に取り組んでいます。
ーVFJは、どのようなきっかけで知りましたか?
大学生の時に知人からVFJや小松さんのことを教えてもらいました。その方とはNPOでボランティアしていた時に知り合ったのですが、どこでつながるかわからないですね。
ー確かに、なかなか奇跡的な巡り合わせですね。そこからVFJに参画したのはどういった理由があったのですか?
一番最初に知った時から入ろうと思っていたわけではなく、普通に就活を終えて、やり直し時期でVFJに入ったという流れです。僕の軸としては裁量の大きい環境で働きたいと思っていて、自分にとって良い環境でやりがいのあることができる働き方を探していました。その環境がVFJだったという感じです。
ーあくまで手段としてVFJを活用した、という感じですか?
そうですね。達成する手段として一番自分に合っているのがVFJでした。僕は「自分の好きなようにやっていいよ」と言われると成果を出せるタイプで、人の言うことを聞いて働くのは苦手だという自己認識がありました。なので、自分のスタイル的には起業が一番合うと思っていました。でもハードルが高かったし、特にやりたいビジネスもなかったので、就職をする選択をしました。
ただ、自分の好きにできる環境なんて新卒では与えられないと思ったので、大学卒業してとりあえず働こうと考えていたのですが、VFJはまさに新卒から任される環境だったので、ここにしようと思いました。
ーぴったりな環境がVFJだったというわけですね
はい。自分には合っていたと思います。ただ僕の場合はVFJ×カネダイが合っていただけで、他の会社が自分に合っているかはわからないですね…笑
ーVFJに入る時に迷いはなかったのですか?
就活に対してモヤモヤすることはありましたが、それが理由でVFJに入ったわけではなく、プラスの方面だけ見て入ったので迷いはなかったかもしれません。ただ、元々ハードな環境だとは思っていたので、事業責任者として任されてそれを果たせるかという不安はありました。先ほどもお伝えしたような裁量ある環境を求めていたという理由で、そもそもどこの会社でも働けるか不安でしたが…
ーながは、割と「自分のやりたいことを実現するために必要かどうか」が大切な軸になっている感じがします。
VFJに入ることがゴールではなく、VFJを利用して自分にとって理想の環境を手に入れたいという側面が強かったので、そう見えるのかもしれないですね。
ー入ってからのギャップはなかったですか?
与えられたミッションや働き方のギャップはありませんでしたが、組織のなかで社会人として働くことへのギャップは感じました。
ーというと?
毎日出社して、働いてという働き方に心身的に慣れるのに時間がかかりました。学生のころとは違い、毎朝通勤して、決まった時間に働くという部分もそうですが、社会人としての心得的な部分も慣れるまで大変でしたね。
ーそれは僕も慣れるまで大変でした。
任されたのは、「良い人を採用して、良い人を育てる」という仕事
ーそんななか、ながが主体となって人事部の立ち上げをやっているというお話でしたが、そちらについてもう少しお話を聞かせてください。
やっていることは、採用の強化と教育体制の確立がメインですね。
どうやったら新卒が集まるのかを考えて、広報であったり、どういったタイミングでどういう媒体を使ってどういうアピールをするのかなど、採用のやり方を考えたりしています。また教育面では、社内における人材育成のニーズを見つけ、そこから研修を企画・設計していくという仕事もしています。
端的に言うと、良い人を採用して、良い人を育てるということをやらなければならない立場です。尚且つ仕組み化して勝ち筋が見えるものを作ることを求められていて、それを自分で考えています。
ー非常に難しい仕事ですよね。僕もそうですが、4期の人事に関わっているメンバーで社内の仕組みを考えることの難しさをよく話しますよね。そこについても少し話して欲しいです。
4期生の人事領域の同期で定期的にコミュニケーションを取りつつ、自分の仕事の相談をしたり情報交換をしたりしています。少ない経験値で人事領域の仕事をするには、インプットや他社の事例の情報はかなり重要になってくるので、利害関係なく、相談できる環境はかなり心強いです。組織における人事施策の考え方、サービスの選定、組織における仕事の進め方まで相談し議論しています。
ー良いですよね人事会。僕も毎回助かっています!ながは一定のテンションなイメージがあるのですが、働いている中で、一番テンションが上がったことは何ですか?
一番は係長になったことですね。普段のテンションは低空飛行なのですが、昇進したことや評価が良いからボーナスをもらえたこと、社長をはじめ経営陣からの評価が高かったことなど、スポット的にテンションが上がることが多いですね笑
ーながらしい!カネダイさんに入ってよかったことや苦労したことはありますか?
苦労したことは、組織のなかで働くことですね。コミュニケーションの部分と、その文化に慣れることに苦労しました。
組織の文化に慣れるということについては、社会人と学生も文化は違いますよね。社会人は礼儀に厳しい、みたいな。僕も入社した直後は、「挨拶のできない今時の若い子」って思われていたと思います笑。組織で気に入られやすい若者はテキパキと動ける人だろうと思いますが、そういった正解を探すのに苦労したし、元々のキャラが違ったので、プライドを捨ててマインドを変えることが大変だったかなと思います。
ーマインドセットを変えるのは、簡単なことではないと思います。
今も超体育会系の人間ではないですが、最低限のラインはクリアできたかなと思います。そうした方が自分のミッションも達成しやすいかなと思ってからは、マインドセットも変わっていきました。
ー「やる理由に納得できればやるようなタイプ」ということですね。コミュニケーションについてもう少し聞いても良いですか?
コミュニケーションについては、元々報告が苦手でした。プロジェクトの進捗報告は必要ないと感じていたので、全然できていなくて。一人から与えられた仕事をやるだけならその人に伝えれば良いのですが、事業部を跨いで色々な人と仕事をするようになって、良い順番で、良い頻度で話していくと仕事がスムーズに進んでいくことを学びました。それができるまでに苦労しましたね。
ー良い順番、良い頻度。物事を進める上でとても大切だと思います。
指摘された言葉でもあるのですが、どの組織にも意思決定の系統が存在していて、その意思決定の系統にそって共有していった方が、うまく進みますよね。依頼先の方だけでなく、その方の上司にも話を通しておくと、依頼先の方が板挟みにならないで済みます。どこかに書いてあるスキルでもないけれど、結構大事だと思います。
ーなるほど。苦労したことと言いつつ、学べてよかったことでもありそうですね。
そうですね。実際多くのものを学んでいると思うし、企業のなかで仕事をするために必要なスキルを得られたような気もします。
それから、気仙沼にVFJ生の先輩がいたのはよかったです。VFJの笠井という紹介をしてもらえたり、色々と繋がりができました。また、メンタリングも気仙沼のNPOの方にやっていただいていて、気仙沼に移住することもスムーズでしたし、地域としての良さもありました。
ー地域全体とうまく噛み合っている感じがしますね。組織もそうですが、地方に飛び込むVFJ生にとってコミュニケーションの仕方は特に大切なことかもしれませんね。
知らない場所で、新しい自分と出会う
ー今後のキャリアプランについて教えてください。
全然決めていないですが、いくつか考えていることはあります。
一つ目は今の会社でやっている業務を続けること。二つ目はカネダイのなかで別なポジションを目指すことです。三つ目は仕事をやめて海外に行って、仕事以外のことをしようかなと。
ー同じ会社で別なポジションですか?
人事部立ち上げも経営課題解決の一つだったと考えていて、別の経営課題の解決のポジションとして一段階上がった仕事ができるようになるともっと楽しいのかなと思います。
ー確かに、人事は経営にも密接していますし、まさに経営課題の一つですよね。それにしても、三つ目がとても気になるのですが…
元々大学を卒業する時も海外に行きたいと思っていたんです。色々あって行けなかったのですが、海外にいくこと自体が目的で、日本と全然違う環境に身を置きたいと思っていました。
今になって、その時やりたいと思っていたことをやりたいなと思い出して。特に詳しくは考えていないのですが、語学学校に行ったり、旅をしたり、環境をガラッと変える経験をするのもありだなと思っています。
そして、ちょっといい話をするとね。
ーいい話?
僕は高校まで東京、大学で仙台に出てきて、就職で気仙沼に来ました。振り返ると、毎回誰も知り合いのいない場所に飛び込むことをやっていて、それぞれの場所でやることも変わるし、価値観も関わる人も変わっているなと感じました。高校時代の友人に会うと「変わったね」と言われますし、個人的には、そんな人なかなかいないと思うんですね。
自分の環境を変えて、自分の考え方を大きく変えられたことがよかったのかなと振り返って感じたので、そうした体験をこれからもしていきたいなと思ったんです。
ー僕も海外留学をしていたことがあるので、気持ちはよくわかります。価値観がガラッと変わった経験をしました。
僕も海外でそういう経験をしたいです。
ーなるほど、自分で起業するような選択肢はないのですか?
今は考えていないですね。手段としてはありえるとは思いますが、起業が目的になったことは一度もなくて。でも、この先やりたいことに起業が必要であればすると思います笑
VFJに飛び込むか迷っている方へ
ー最後に飛び込むか悩んでいる方にメッセージをお願いします!
VFJを手段として利用しましょう、かなと。
VFJに入ることが目的でも良いかもしれませんが、自分のやりたいことがあって、VFJの2年間がその人にとって必要であれば、きっと合っている気がします。
何となくVFJを考えている人よりは、VFJを通じた先のことを考えている人が、苦しい環境を乗り越えられるのかなと思います。ですが、その狭間でモヤモヤしている方もいると思うので、ぜひVFJの人に相談してみて、自分のやりたいこととVFJが合致するか考えてみるのもありだと思います。
インタビュアー・執筆:VFJ4期 Funa
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