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起業したかった私が、佐渡島に飛び込んだ理由。

成長意欲の高い若者が、地域の優良企業の経営者直下に2年間就職するサービスを提供することで、若者に最大最速の自己成長と地域の企業に新しい人材を提供するVENTURE FOR JAPAN(以下、VFJ)。
今回は、留学や大学在学中の様々な経験を経て、学生時代から起業することを志し、VFJに飛び込んだ中村水咲さんをVFJインターン生が取材しました。

今回お話をお伺いした中村さんのプロフィールをご紹介します。

中村 水咲(なかむら みさき)
VFJ6期生。大学で国際経営学を学ぶ。在学中にスイスとアメリカへの二か国の留学を経験。在学中から起業を志し、VFJへエントリー。佐渡汽船に入社し、営業部営業企画課で活躍している。

インターン生:大学生時代からの、簡単な経歴を教えてください。

中村さん:大学では、グローバル・ビジネス課程で国際経営学を勉強していました。 専門性を高めるため、留学も経験しました。スイスに半年間滞在し、市場調査を通して、スイスの企業が抱える課題に対する解決策を提案したり、アメリカにも留学し、起業する人がどんなマインドを持っているのか、どんな試練があるのかを学問的に勉強しました。 

インターン生:大学生の時から、既に起業したいという意志や、やりたい事を持っていたのですか?

中村さん:大学に入ってから起業したいと思いました。そこからビジネスの勉強を始めたり、自分はどんな仕事をしたいのかを探し始めました。  
大学に外部の方が来る講義があったのですが、その講義で自分がどれだけ恵まれているのか に気づかされました。それまでは働きたくもない、専業主婦になりたいと思っていたのですが、「知識や経験があるのに活用しなくていいんですか?」と問いを受けた時に、せっかくなら今までの学びを活かしてリーダーシップを発揮していく存在になりたいと思ったのが最初のきっかけでした。

インターン生:その後、留学でスイスに行った経緯は何ですか?

中村さん:留学は大学で義務付けられていました。どこの国にするか考えた時に、座学で勉強するだけでなく、スイスの企業の人と一緒に働き、アントレプレナーシップを自分達で実践しながら学んでいける機会に魅力を感じ、スイスを選択しました。

インターン生:アメリカにはその後留学されたのですか?

中村さん:その後、大学を休学し、アメリカにも半年間留学しました。
元々スイスに一年間留学する予定が、コロナの関係で半年間になってしまい、自分は一年間留学することに意義を感じていたので、残り半年間、学びたい場所を模索していました。そこでアメリカのアントレプレナーシップ教育が進んでいる大学を見つけ、留学を志願しました。留学に限らず、大学生の時は、色々と経験を積んだり、広い分野で勉強する事に費やしていた時期でした。

インターン生:勉強する分野は絞っていましたか?

中村さん:分野は特に定めずに、自分が気になるものや、解決したいと感じた課題にひたすら飛び込みました。

インターン生:就活はどのように動いていましたか?

 中村さん:就活はがっつりやっていました。留学に行けるとわかった時は、帰ってきてからでは遅いなと思ったので、 留学前に一年早く就活を始めました。 しかし、コロナで留学が長引いたので、留学中と留学後にもやったりで、結果的に二年間くらい、色んな分野で就活していました。 
特に業界などは定めず、幅広く見ていましたね。

インターン生:そんな中でVFJを見つけたきっかけは何ですか? 

中村さん:VFJでインターンをしていた友達から紹介してもらいました。 就活の軸として、将来起業する前提で、そのためになるような企業をずっと探していました。 その軸から考えるとVFJは最適だなと感じたのが一番の要因です。
また、二年間という期間も自分にとっては大きかったです。2、3年で独立したいと考えた時に、一般就職だとやめ時がわからなくなりそうだなと思っていました。なので、期間を絞って起業を意識しながら働ける事に魅力を感じました。

その後、VFJの面談に進みました。その場では、二年間就活をしていた中で、自分自身の素直な気持ちを初めて話すことができました。一般的な企業の面接では、「起業します」「2〜3年で独立します」とは言えないですし、関心のある分野も企業に合わせて話さなければならないと思っていたのですが、VFJの面談で初めて、2年ぐらいで起業したいです、こんな社会課題に関心がありますと素直に言うことができました。


自分がやりたい事をこんなに受け入れてもらえるのであれば、ここが良いなと思ったのが決め手でした。

インターン生:最近は学生起業をする人も多いですが、中村さんにもその選択肢はありましたか?

中村さん:私は生涯やりたいと思える事で、起業したいという理想を持っています。その生涯やりたいことはまだ見えていないし、社会に出ていない内に見えるはずがないだろうと思っていたので、一旦は社会に出て、社会を知りつつアイデアを固めるという感じでした。

インターン生:その後、佐渡汽船に入社されて、どのような業務に取り組まれていますか?

中村さん:営業部の営業企画課に所属していて、そこでのメインの業務は旅行商品を作ることです。弊社が佐渡にいかにしてお客様を運ぶのか、という事をしているので、ツアーや、どんなパッケージを作るべきかをマーケティング・企画し、売るところまで担っています。
例えばインバウンドのお客様に対して、予約サイトの日本語をただ英訳しただけだと不親切な点を洗い出し、システムを改修したりと、ユーザーに対して使いやすいUIや動線を考えたりもしています。
その他にも、ふるさと納税のサイトも運営しているので、返礼品と登録者を探す営業活動もしています。

インターン生:入社してから感じた苦悩はありますか?

中村さん:自分から動かなければならないという事が凄く難しいです。当初のイメージでは、挑戦の機会はいただけるものだと思っていたので、受け身の姿勢でした。
しかし、入社してみると受け身であればあるほど何もしなくて良く、単に地方の企業に新入社員として入社したのと変わらない状況だったのです。
経営者が今どんなことを考えているのか、経営課題を解決するために自分でできることは何だろうと考えて自分で動かないとVFJで入社した意味が無いというのが、ギャップでもあり、難しいと感じました。

インターン生:企画・マーケティングといった業務で具体的に難しい部分はどこですか?

中村さん:結果を出すことです。こんな商品が良いのではないか?と考える事は楽しいですし、販売まではすぐできてしまいます。販売できたからOKではなく、大事なのは販売して目標値はいくつで、目標達成へのプロセスはどうするのか?だと思います。
ここが一番苦しくて、中々出来ていない所だなと感じています。

インターン生:入社してから成長したと感じる部分はどこですか?

中村さん:経営視点を意識するようになった事です。例えば旅行商品を作るとなった時に、昨年出した商品を今年も作成してください、という仕事の依頼がよくあります。昨年作ったことが今年も作る理由、つまり事業の売り上げをあげる理由にはなりません。
会社全体の売り上げを見た時の課題を考えたり、一つの航路の売り上げを上げる商品はどんな商品か、と言ったところまで考えて商品の提案をするような意識を持てたのはVFJフェローとして入社したからだと思います。

インターン生:入社してから感じる佐渡汽船の新たな魅力を教えてください。

中村さん:誰にも信じてもらえないのですが、一周回って凄いアメリカンだなと思っています(笑)
伝統を大切にしつつも、柔軟だったり、意外と実力主義だったり。仕事とプライベートどちらも大切にするという部分が魅力だなと思います。

インターン生:最後に中村さんの今のビジョンを教えてください。

中村さん:色々なスケールでありますが、まずは今取り組んでいるのが佐渡島なので、佐渡島のプロフェッショナルになるということは強く意識しています。佐渡島の魅力を伝えていける存在になりたいです。

ありがとうございました!中村さんの今後の活躍を楽しみにしております。


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