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【#7】就農のための7ステップ(独立・半農半X編)

いつもご覧いただきありがとうございます、ベンチャー農家のなかたくです。

”食の当事者を増やす。”をミッションに長野県須坂市で「りんご」と「ぶどう」を作っています。プロフィールはこちら↓をご覧ください。

今回は、私が地方で農業をはじめるために行った第7のステップ「独立編」を紹介します。理想のライフスタイルをイメージし、農業の経営計画を練り、研修を行ったら、実際に就農するフェーズです。

ただ、いきなり独立するのはハードルが高いかと思うので、リスクが低い方法も踏まえて解説していきます。

その他のステップについて解説した記事は、以下のマガジンをご覧ください。

「農ある暮らし」を始めよう!

リモートワークが全国的に普及している中で、今注目されているのが「農」と生活に取り入れたライフスタイルです。

そんな「農ある暮らし」を実現するためには、様々なスタイルがあります。

例えば、家庭菜園・定年帰農・農業バイトがありますが、今回は「半農半X」という考え方を紹介します。

半農半Xとは、塩見直紀氏が1994年頃に提唱した生き方で、半分農業で食べていくための自給自足の生活を送りながら、もう半分で自分の好きなこと、やりたいこと、やりがいのある仕事をする生き方。

半農半Xと兼業農家の違い

兼業農家は、農業以外の収入の柱を作る働き方で、半農半Xと比べるとあくまで収入面における意味合いが強く、そこにライフスタイルなどの意味合いは含まれていません。

半農半Xは、農業で最低限の生活を保ち、かつ農業によって人間らしい生活を送り、そして自分が好きなことを仕事にする生き方です。

つまり、収入を得るためだけの仕事から脱却し、農業を通じて自分や家族などの生活に必要な食糧を自給し、Xで自分のやりたいことや好きな仕事を追求することです。

そのため、Xにはさまざまな選択肢があります。保育士をする方もいれば、エステティシャン、ダイバー、ケーキ職人、バーテンダー、ライターなど、実践されているの職業もバラエティに富んでいます。

企業に勤めて多くの収入を得られたとしても、朝早くに満員電車に揺られながら出勤し、夜は残業で帰りは遅く、休日は平日に積もり積もったストレスを晴らすかのように、自分の趣味や家族との時間であっという間。いつも時間に追われている、そんな方も多く見受けられます。

しかし、農業ができる郊外または地方に移り住み、自給自足、そして自分が楽しいと思える仕事をすることで、たとえ収入が以前よりも少なくても、非常に豊かで穏やかな暮らしができるようになるでしょう。

半農半Xの魅力

半農半Xには、生活が豊かになるだけでなく、生活費が抑えられたり、食物を作る喜びを通してクリエイティブな心を育むことができるなど、さまざまなメリットや魅力にあふれています。

生活コストが抑えられる

東京であれば、高い家賃に加えて車を保有している場合は高い駐車場代がかかるので、固定費が膨張します。

しかし、地方移住をして半農半Xのライフスタイルにすれば、家賃は空き家物件などを活用すれば、月に2~3万円で畑や駐車場付きの一戸建てを借りることができます。

私も、2Kで約10万(駐車場なし)から2DKで約4万(駐車場つき)の賃貸物件に引っ越しすることができました。

また、地方には人が少なくなっているため、補助金・助成金などの制度も使えば、初期費用も抑えながら移住することができます。また、自給自足のため、生活費もさほど気にすることなく、自分の好きなこと、やりたいことに専念できます。

クリエイティブな心を養える

農業では、自分で農地を耕し作物を育てます。都心部にいると、娯楽にあふれ消費するクリエイティブに目が行きがちです。田舎暮らしでは、娯楽にあふれているわけではありません。むしろ、自ら娯楽と思えるものを作ることが求められます。慣れないうちは、それがストレスになるかもしれませんが、作る喜びや楽しみは、かけがえのない価値、時間を生んでくれます。

家族との時間を大事にできる

家族と手伝いながら、農地を耕し作物を育てていく。残業続きで、家族との時間を作れなかった都心の生活から、農業を通して、より人間らしい豊かな暮らしを作れます。

半農半Xの始め方

では、具体的に半農半Xはどのように始めればよいのでしょうか。

独立就農をする場合のステップは、以下のマガジンに詳しく記載しているので、ぜひご覧ください。


個人的には「新規就農相談センター」に問い合わせることが効率的かと思います。

新規就農相談センターは、就農相談だけでなく、独立就農したい人も相談ができる公的機関です。各都道府県に設置されており、「就農情報、農業体験情報、求人情報など」、農業に関するあらゆる情報を取得できます

半農半Xの実践事例

インターネットで検索すれば、多くの事例が出てきます。

・新しい「農」のトレンド!? 話題の半農半Xのリアル

・週末農家から兼業農家へ「サラリーマン×農家」


また先述した通り、半農半Xという考え方は約25年も前に提唱されており、多くの書籍があるので、気になるものがあればぜひご覧ください。

まとめ

今回は、私が地方で農業をはじめるために行った第7のステップ「独立編」を紹介しました。

理想のライフスタイルをイメージし、農業の経営計画を練り、研修を行ったら、実際に就農するフェーズです。ただ、いきなり独立するのはハードルが高いかと思うので、「半農半X」という考え方を紹介しました。

半農半Xというライフスタイルは、リモートワーク、地方移住の延長線上にある、より本来の人間らしく暮らせる生き方です。リモートワークが一般的になれば、仕事を中心に住まいを考えるのではなく、暮らし方を中心に住まいを考えるようになる人は増えていくでしょう。

サマリはこちらです↓

・「農ある暮らし」を実現するためには、様々なスタイルが存在し、今回は「半農半X」という考え方を紹介しました。
・半農半Xは、生活が豊かになるだけでなく、生活費が抑えられたり、食物を作る喜びを通してクリエイティブな心を育むことができるなど、さまざまなメリットや魅力にあふれています。
・まずは「新規就農相談センター」に問い合わせて、情報を得ることが効率的。

最後までご覧いただきありがとうございました。気になった点や要望・質問は、ぜひコメント欄へ。

今後もこのnoteでは「農業」や「地方」を軸としたコンテンツをお伝えしていくので、ご覧いただければ幸いです。

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