見出し画像

個人農家が成長し続けるためにやるべきことを70個リストアップしました

いつもご覧いただきありがとうございます、ベンチャー農家のなかたくです。

”食の当事者を増やす。”をミッションに長野県須坂市で「りんご」と「ぶどう」を作っています。プロフィールはこちら↓をご覧ください。

今回は「個人農家がカイゼンすべきこと」を70個リストアップしたので、紹介します。自分のためでもありますが、他の農家さんや今後農業に携わる人にとって少しでも役に立てばと思い、公開いたしました。

何から始めたら良いかわからない・・・

本日(4/1)は新年度のスタートです。私も会社を退職してからちょうど1ヶ月経ちました。しかし、勢いで独立したものの、つい先日まで何から始めたら良いかわからない状態でした。

とりあえずWEBサイト( https://bit.ly/3sbMTh9 )を作って集客の準備はしたものの、他にやることが沢山ありすぎて、何から手をつけたらよいかの判断ができませんでした。

そんな時に「東大卒、農家の右腕になる。」という本に出会いました。

今まで読んできた農業に関する本は、転用が難しい成功談や理論的すぎる本ばかりでしたが、上記の本は実践編で、これから農業に着手する人や実際に従事している人向けでした。

栃木県の小さな梨農家「阿部梨園」の実例が元になっており、外資系企業でビジネスの経験を積んだ著者は、まったくの農業未経験の立場で農家に就職し、3年で500件を数える業務改善を地道に実行しました。

本書では、100のノウハウの他に、著者が阿部梨園に携わった時から
経営改善を実現した今に至るまでのノンフィクションストーリーを、同時掲載していました。

どのノウハウが、どのような効果をもたらすか、自身の農園の状況と照らし合わせ追体験していただきながら、役立てることができ、非常に良書でした。

農家に寄り添い、励まし、道しるべになる本

改めて、今回、カイゼンすべきことを70個リストアップするにあたり、参考した本を紹介します。

 クラウドファンディングで440%の支持を集め公開された「阿部梨園の知恵袋/農家の小さい改善実例300」の中から、多くの農家に共通し、すぐ着手できて、すぐに効果が出る、100のノウハウを凝縮してお届けします。
 100の項目は、経営、総務、会計、労務から、スタッフとのコミュニケーション、生産管理、商品、販売、PRまで、「生産技術」以外のすべての農家の仕事を網羅しています。
 やれることから1つずつ取り組むことで、農家の経営を確実に前に進める、はじめての「農家の経営ノウハウ集」です。

農業という産業は定量的な情報が蓄積されておらず、他の農家との比較も難しいという課題がありました(作物は生き物なので、気候や土壌の栄養分によって全く違うものが育ちます)。

そのため、自身の農園における問題や課題が把握しづらい状況です(そもそも問題があるという認識すらないケースもあります)。

私自身も農園を引き継ぐものの、上記の悩みを抱えておりましたが、熟読することで、俯瞰的かつ優先順位をつけてカイゼンすべきことをリスト化できました。

独立1か月目に行なったこと

振り返ってみると、2021年3月に実施したことは以下の6つでした。

【経営】
・オンラインタスク管理サービスを導入する:前職で使用していた「Asana」というツールを引き続き活用しています
・オンラインカレンダーを導入する:前職で使用していた「Googleカレンダー」というツールを引き続き活用しています

【会計】
・クラウド会計ソフトを導入する:マネーフォワードを活用しています。
・家計簿をつける:個人用と事業用とで、銀行口座やクレジットカードなどを分けて管理することから始めました。
【PR】
・キービジュアルを作る :農園ロゴを制作する
・ウェブサイトを作る :studioというサービスを利用して新規作成しました

わずかではありましたが、ウェブサイトを制作したことで集客の準備が整ったので良しとします。

個人農家が成長し続けるためにやるべきこと70選

先程紹介した「東大卒、農家の右腕になる。」には、カイゼン事例が100つほど記載されていましたが、なかむら果実園には当てはまらない事例もあったので、必要なものをピックアップしました。

2021年4月以降、本格的に取り組んでいくのは、以下です。

【経営】
・経営改善を始める
・課題をリストアップする
・改善アイデアのネタ帳を作る
・改善の実施記録を残す
・実績をまとめる
・経営理念、経営方針、行動方針を決める
・事業計画を作成する
・SWOT分析をする
・チェックリストで業務を管理する
・KPTで定期的に振り返る
【総務】
・不要なものを一掃する
・定期的に掃除する
・書類を整理する
・データファイルを管理する
・インターネットで買い物をする
・買い物のルールを決める
【会計】
・仕訳のルールを見直す
・銀行口座をインターネットで活用する
・事業用クレジットカードを活用する
・固定費を台帳で管理する
・出張費や交際費を管理する
【スタッフ】
・スタッフ会議を定例開催する
・スタッフの年次目標を決める(OKR)
・スタッフ面談を定期開催する(1on1)
・スタッフの研修機会を増やす
・スタッフにレポートを書いてもらう
・ブラインドタッチできるようになる
・スタッフ向けのアンケートを実施する
・スタッフにユニフォームを支給する
・スタッフ用パソコンを用意する
【商品】
・商品に注意書きを添える
・新商品を企画する
・商品価格を見直す
・資材のコストダウンを図る
【販売】
・販売データを分析する
・注文情報を管理する
・発送伝票をパソコンから印刷する
・クラウド請求書サービスを活用する
・お客様へのサービスを管理する
・お問い合わせを記録する
・代品の判断基準を決める
【PR】
・マーケティングする
・農園の情報をまとめる
・農園紹介リーフレットを作る
・商品カタログを作る
・実績を外部用にまとめる
・FAQ(よくある質問)を作る
・顧客管理する
・オンラインショップを開設する
・インターネットでの露出を増やす
・SNSを活用する
・取引先情報をまとめる
・営業資料を作る

有形商材の楽しさと難しさ

前職の人材業では無形商材を扱っており、今まで発信してきたものも無形商材が多かったので、有形商材ときちんと向き合うのは人生初に等しいです。

まだまだ勉強中ですが、有形商材を扱うのはやっぱり楽しいです。その分、大変さ部分も多いですが、試行錯誤しながら頑張っていきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。気になった点や要望・質問は、ぜひコメント欄へ!

今後もこのnoteでは「農業」や「地方」を軸としたコンテンツをお伝えしていくので、ご覧いただければ幸いです。

いただいたサポートは、美味しい果物を皆さんに還元するイベントの運営に使わせていただきます。