新規就農者は、徹底的にパクって進化させる。
いつもご覧いただきありがとうございます、ベンチャー農家のなかたく（ https://twitter.com/venture_nouka ）です。
”食の当事者を増やす。”をミッションに長野県須坂市で「りんご」と「ぶどう」を作っています。プロフィールはこちら↓をご覧ください。
先日、新規就農者が利益を出すためにはどうすれば良いか？を考えました。先に結論をお伝えすると「成功者に共通するコツ」を知ることが何よりも重要になると気づきました。
リクルート社に根付いている「TTPS（徹底的にパクって進化させるの頭文字）」という文化からわかるように、先人のやり方を真似し、自分なりに進化させることが成功への最短ルートです。
今回は、正しくパクるために注意するべきことをまとめました。
農業で成功するとは何か？
一番最初に考えるべきことは「成功」についてです。なぜなら、成功の定義は人によって異なるからです。
年収1億円が成功という人もいれば、家族でのんびり田舎で暮らすことが成功という人もいます。
個人的に、農業は仕事というよりは生活と同化しているという感覚なので、他の産業に比べて成功の定義が多様化していると感じます。
なので、成功とは何かを考えてからでないと、様々な情報に踊らされてしまう危険があります。
ちなみに私は、「年収1600万以上かつオフシーズン（冬〜春先）は仕事をせず家族での時間を設けている状態」を成功と定義しています。（険しい道のりになりそうです）
徹底的にパクって進化させる際の注意点
徹底的にパクって進化させるときは「ビジネスモデルの違い」に注意すべきです。なぜなら個人や法人によってやり方もできることもバラバラだからです。
農業といっても野菜・果樹等の様々な品目があり、りんごといってもふじ・つがる・シナノスイート等の様々な品種があります。
そのため「経営規模」×「栽培品種」から自分が真似するべき対象を正しく選定する必要があります。
私が拠点にしている長野県の須坂市は農業従事者が多い地域なので、参考対象が比較的多いです。なので、自分が拠点にする地域内で、自分が目指す経営をしている人を探したり、紹介してもらうことがTTPSの際はおすすめです。
TTPSを実践する5つのステップ
学びを最大化する TTPS (徹底的にパクって進化させる) という書籍が発売されていたので、ご紹介します。
本書では大きく5つのステップに分けて「TTPS＝徹底的にパクって進化させる」方法を解説しています。
ステップ１：ゴールを設定する
まずはゴールの確認です。何のためにTTP（徹底的にパクる）するのかを定めます
ステップ２：TTPするところを見つける
TTPする際に効率的（すぐに結果が出る）なのは、「最も個人や組織が弱い箇所」で行うこと。「最も弱い箇所」を定量データや定性情報などから見つけ出し、そこをTTPして、強化していきましょう。
ステップ３：ベストプラクティスを見つけ、仮説を立てる
ベストプラクティス（成功事例）から学ぶ（TTP）のが目的です。身近な先輩からTTPすればいいという話ではなく、「その組織の中でのベストプラクティス」を見つけて、その人から教えを請いましょう。
ステップ４：学びの仕組み化でサイクルを回す
ノウハウは現場で実践してこそ意味があります。TTP する仕組みをつくる、ノウハウ共有の場づくりや、実践結果の振り返りといった4つの重要ポイントを解説します。
ステップ５：進化させる
TTPのサイクルが回る状態＝「学びの仕組み化」がうまく回るようになってきたら、次の段階にステップアップです。それがTTPSの最後の文字である「S（進化）」。学んできた「型」を破り、次の段階に進化させましょう！
基本的なことなので理解は容易だと思いますが、実践するのが難しいと感じました。
個人農家の戦略とは？
詳細を書くと長くなってしまうので、以前公開したnoteを紹介します。私は大規模化する気は全くなく、むしろ最強の個人農家を目指しています。
同じ目標の方にはもちろんですが、他の農家さんや今後農業に携わる人にとっても少しは役立つと思うので、ぜひご覧ください。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。
今回は、新規就農者が利益を出すためにはどうすれば良いか？を考えました。成功者を「TTPS（徹底的にパクって進化させるの頭文字）」することが成功への最短ルートです。
気になった点や要望・質問は、ぜひコメント欄へ！
今後もこのnoteでは「農業」や「地方」を軸としたコンテンツをお伝えしていくので、ご覧いただければ幸いです。
農業の始め方に悩んでいる方は、実際に私が農業をはじめるために行った7つのステップを以下のマガジンで紹介しているので是非ご覧ください。
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