見出し画像

あなたの世界が好きです

ふと気づいた。そう言えば最近、褒めてもらえたことが幾度となくあったなと。

キレイだとか美しいとか、そう言った類の褒め言葉はもちろん、全ての女性にとっての美容液である。わたしだってそりゃ、言われたら小躍りするくらいには嬉しい。だけどわたしがこのところ周囲に褒めてもらえたことは、そういった見た目どうこうの話ではなかった。

「紅さんの世界が好きだわ」
「紅ワールドいいね!」
「感性が好きです」
「あなたが見ているものが好きです」

そんなフレーズを、違う人からそれぞれにいただいていた。今思えば、なんてありがたいことだろう。最高の褒め言葉じゃないか。今ごろ噛み締めるなんて遅い。

画像2

自分のどんなところを褒めてほしいか?という問いへの回答は、自分が普段から無意識的にも意識的にも努力しているところだったりする。例えば普段から筋トレに励んでいる人であれば、筋肉を褒めてもらえば嬉しいだろう。たくさんの文字を読んで見聞を深めている人であれば、知識量を褒めてもらえば喜ぶだろう。
それがわたしの場合はきっと、感性なんだ。

だから同じものを見ていても、他の人より多くのものを受け取っているような気がする。そういえば他人と一緒にいてよく感じるのは、どうしてこれを見て何も疑問に思わないのだろう?この部分をもうちょっとこうしたい、と感じないのだろう?ということだ。こういった疑問に関しては、まさに日常茶飯事。

しかしそれに対してわたしは、何の力も入れていない。そうしようと思って努力しているわけではなく、自然とそうなるのだ。そういう目で世界を見てきたし、物心ついた時には既にそうだったのだ。
だからと言って、生まれながらにして特別な感性を持っていたわけではない。子供の頃は根暗で垢抜けない、有触れた田舎の少女だった。

画像2


ただ一つ言えることは、自分専用の宝箱の中に、「素敵」と「カッコイイ」をコレクションし続けてきたということだ。
日々些細で素敵な何かを拾い集め、カッコいいモノを見つけては、箱に入れてきた。これまでの人生の中で少しずつ少しずつ、それらをストックしてきただけ。

そんな宝箱の中身たちが、いつの日からか、わたしを助けてくれるようになった。不思議なものだ。そうやっていつのまにか、わたしの世界は出来上がっていったのだろう。だけど、その世界を言葉で形容しろと言われてもできない。うまく言えないけど、わたしだけの世界がある。それは知っている。そしてその存在への確信と信頼が、わたしが拾い集めるものを厳選しているということも。






いいなと思ったら応援しよう!

吉原 紅
ありがたく生命維持活動に使わせていただきます💋