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【音楽とモチベーション】②やる気のメカニズム〜後編〜

モチベーションについての記事を書くことにモチベーションが上がってしまっていますYoshikiです。(ボイトレの話もしたいけど変化球も投げさせてw)

昨日の続きです!

(まだ読まれていない方はこちら↓)

①やる気とは、②やる気が出ない理由まで話したので今日は、

③やる気って何で必要なの?
④やる気コントロールに関わる二つの知識
⑤やる気を出すための条件&メカニズム
についてのお話。最後に音楽の話を絡めて話していきます。

(ちゃんと音楽に回帰しますよ!!)


③そもそもやる気って必要か?

さて、

前回の記事を読まれた方は既にお分かりかと思いますが、一般的なやる気の出し方は逆効果に働くものが多くあります。
「じゃあ、いっそ頑張らなければいいのでは?」とお気づきになったなら鋭い。
全く、その通りなんです。
気力を消費せずにやればいいわけです。
それができたらどんなにいいでしょうか。
ですが…


それでは何もできないから頑張ってきたんじゃないですか?

気合を入れないと何にもやれないから困っているんですよ!!
人間は、必要以上にエネルギーを消費するのを拒みたがるし、
普段しないことはしたくないようにできています(ホメオスタシス、恒常性維持機能とも)

大抵の人は、
「 やりたい気持ち < やりたくない気持ち 」になってしまった時点で動けません。
この心理状態で無理をすると心と体に必ずガタがきます。

やる気は必要です。
何より大事なのは『やりたいと思う気持ち』を強め、『やりたくない気持ち』を弱めることなんです。


④やる気コントロールに関わる二つの知識

メカニズムについての結論を話す前に、
まず「MORSの法則」「ABC理論」というものについてお話しします。
(行動分析学の概念ですね)


MORSの法則とは行動の定義方法のことで、

M…mesurable(計測できる)
O…observable(観測できる)
R…reliable(信頼できる)
S…specific(明確化された)

これら4つに則って行動を定義、具体化しましょうって話。
人は「曖昧なこと」をやりたがりませんから、数値化、見える化などをして、やる事&やらない事のリストに信憑性を持たせるんです。

初めからやり方がわかっていて、イメージが出来上がっていた方が安心ですし、効率的に動けますよね?
習うより慣れろ的なスタイルは自分で考えられるだけのセンス(知識や経験値)が必要ですから、細分化するなどしてわかりやすく直しましょう。

個人の感覚的な意見ですが、
やる気が出せないことに悩んでいる人は「真面目で、曖昧さに対する耐性が低い傾向がある」のではないかと思います。
反省に回すエネルギーをMORSこちらに割けば楽になるのではないかなと。
行動に必要になるやる気を減らして行動しやすくしよう!」というのがこの法則の使い方です。


次にABC理論。

A:出来事(行動直前の環境、きっかけ) 
B:解釈(出来事を受けた瞬間の感情) 
C:結果(行動の直後に結果として残る感情)

の三つに分けて分析する論理療法のことで、

「何かの出来事の結果としてもたらされる感情は、行動そのものではなく、個人の解釈(受け止め方)によって引き起こされている」

という基本概念があります。

人がなんらかの行動をとるときは出来事と結果のその間にビリーフ(受け取り方や感じ方)があるので、
行動という変えられないものではなく、ビリーフをどうにかしようという事です。


例えば初めて食べるケーキがあったとしましょう。
それをABCに分けると
A:ケーキを食べる。
B:とても美味しい(あるいはまずい)
C:また食べたい(もう二度と食べたくない)
となります。
……ね?ポイントはBなんです。

B受け止め方の段階で印象がいいか、悪いかで
C結果的にまたやりたいか、やりたくないかが決まってしまうんです。
良し悪しの価値基準が人によって違うので、人それぞれの価値観に応じて対応が変わるというのがこの考え方のキモです!

※ただし、Aの段階を意図して好意的なものに変えられるのならそうするに越したことがありません!!


⑤やる気を出すための条件&メカニズム

…お待たせいたしました。

ここからは「やる気の出し方のメカニズム」についてです。

ここまで読んでくださった方はもう既に
基本となる考え方をマスターされているのではないかと思います。

それらをガッ!!とまとめていきましょう。


まず、これまでの話から考えられる仕組みの条件ですが、

①「やる気」が「やりたくない気持ち」に負けない強さを持つこと
②やる気(やりたいという気持ち)に直接働きかけていること
③行動が簡単であること
④繰り返して継続できること(その場しのぎでない)

これらが必要になります 。


対応策は上から、

①「やる気」が「やりたくない気持ち」に負けない強さを持つこと
  ⇒
(弱い場合は、生理的覚醒による優勢反応の強化の回避)

②やる気(やりたいという気持ち)に直接働きかけていること
  ⇒(心理的リアクタンスの回避)

③行動が簡単であること
  ⇒(MORSの法則を利用)

④くり返して継続できること
  ⇒(ABC理論を利用して解釈から変える)

となります。

…どうでしょう?

まだちょっと面倒臭くありませんか??!


一言で言うと、「わかりやすくて楽しいは最強」って話です。
(ここにたどり着くまで5000字近く要したのは内緒。)
「楽しけりゃOKみたいなシンプル思考」というのは非常に合理的だったってだけ。
しかし実践する気にはならないでしょう、字面にするとちょっと面倒だもの。

そこでようやく真打登場…「音楽」の出番です!!

・聴くだけというシンプルさ
・感覚に直接訴えかけるわかりやすさ
・感情に作用する力
・再生ボタン一つで何でも聴ける手軽さ
・多種多様で飽きが来ない音源の豊富さ
・ついでに言えばほとんどコストもかからない…

…最強じゃねえかよ。

気持ちを高めるために音楽を聴くのは、(楽曲の構成や内容、特性によるの効果だけでなく)音楽であると言う時点で「メカニズム」の要件をクリアしていて、超効果期待できたと言うわけです。

ただ、効果が大きすぎる代わりに、デメリットもあります。

「効果が働きすぎる」「集中に関しては敵になりかねない」…などなど。
(その辺りに関してはまた別の機会で)


まとめ…やる気のきっかけづくりのテクニックとして併用してみましょう。

やれることからやっていって、積み重ねていくのがきっと大切なんじゃないかなと思います。
習慣化してしまえばいちいちMORSとか、心理的リアクタンスとか考えなく成しますしね。

ところで このテーマ、
ニーズあるんじゃね?ってところから書き出したはいいものの、
狙いすぎて音楽の話から逸れてしまいましたね(笑)
一貫性から少し外れると良くないな改めて勉強になりました…まぁしょうがない。

今日はここまで!!

二日連続で長くなってしまったので明日からペース落とせるといいなぁ…

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!!

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Yoshiki /Vocal coach
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