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寝る前の30秒ドローイング

こんにちは、ひやまです。
岩手県の紫波町で絵を描いたり、地域情報などを発信しています。

ここ一か月ほど、寝る間に30秒ドローイングをするようにしています。
ポーズマニアクスというサイトで、3Dモデルの人物(男性/女性ランダム)のポーズが30秒ごとに表示されるので、それを瞬間的に書き写すクロッキーのような練習法です。

そもそもクロッキーがなんなのかという話です。私は美大に行ったりするような本格的な絵の練習はしたことがなく、すべて自己流ではありましたが、30秒ドローイングによるクロッキーだけはやったことがありました。

このサイトによると、クロッキーの特徴は「人物・動物などの動きあるものを簡潔に線だけで描きます。クロッキーは迅速に描くため、時間制約のある状況や動きのある被写体を捉えるのに適しています。簡潔な線や形状で構成され、詳細なディテールにこだわるよりも、被写体の基本的な形状や輪郭を捉えることに重点を置いて描きます。」ということです。ぱっと見の輪郭を書き写して、詳細まで書き込まなくてもそれがなんであるかわかるような、そういう根本的な表現力の練習と捉えています。

私はイラストというよりは漫画の方が描きたいという気持ちがあり、最小の線で描いているものの形を伝えることはかなり重要な要素です。そのため、過去にも練習した経験があるのでした。

昔練習したときは、無印良品で買ってきたB5サイズの落書き帳、そこにボールペンで描き殴っていたことだけは覚えています。当時の記憶はないのですが、確かそうして消費した落書き帳80Pは4,5冊あったのだと思います。

再開することになったきっかけのひとつは、先日見た映画「ルックバック」に影響されてということになります。

そしてその目的は、ひとつは継続することの練習であり、もうひとつは過去の自分を越えたい・より絵の上達を目指したいというものです。ポーズマニアクスでは30秒×10体=300秒(5分)が1セットであり、途中からはなんだか物足りなく感じるようになって2セット10分を行うようになりました。

毎日やっていると、自分の成長をはっきりと感じるわけではないのですが、初日の箱人間とくらべるとだんだん線が柔らかくなっている気はします。また、最初は30秒で描き切ることは出来ず、四肢まで描き終わらない状態で30秒が過ぎてしまうことが多々あったのですが、だんだんと30秒以内に描けるようになってきました。かと思えば、もう慣れたし大丈夫だろうと思っていると、やっぱり四肢が描き終わらない日もあります。ダイの大冒険の大地斬の訓練の時のように、眠すぎて力が入らない時ほどサラサラとうまく描けてしまうこともあれば、意識が明瞭なのに形をうまく表現できなかったり、まるでイチローがその日の体調の違いを把握するために毎日同じカレーを食べていた逸話のように感じるときがあります。もしかして絵の精度って体調に左右される…?

よく「顔は描けるけど身体を描くのが苦手」という人がいますが、私の人体の練習はこの30秒ドローイングがあったから最低限成り立っていると思います。その部分をよりハッキリ、人体の形を再度理解し直したいという気持ちから十数年ぶりに再開したこのドローイングですが、一か月ほど経って段々”次”を考えるようになりました。
まさか10年後も20年後も30秒ドローイングだけを続けているわけではあるまい。いや、もちろん習慣として続けるのは良いことなのですが、30秒ドローイングの毎日10分だけで「私は毎日絵の練習をしています!エッヘン!」とは言えないなと思うようになってきたのです。
30秒ドローイングはいわば「きほんのき」。これに加えてかどうかはわかりませんが、よりうまくなりたいのであれば、好きな絵柄の漫画をまるまる模写して見るなり、雑誌のモデル写真をスケッチしてみたり、もっと練習すべきことはあるのです。

ですが、そうした気づきを与えてくれたのが30秒ドローイングであることもまた事実。開始から一か月が経過したいま、今後について考えていこうと思っています。例えば、今の練習の様子は撮影してInstagramのストーリーズに毎日上げているのですが、これが100回になったら次のステップへ進もうとか、そういうことです。一か月程度では、慣れてはきたとはいえまだまだ30秒ドローイングをマスターしたとは思いません。100回やればマスターかというとそれもまた違う気がするのですが、自分の理想へと突き進むのであれば、少しずつでも前進していきたいなと思います。

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