ピロシキが好き

　こんなタイトルだが、僕の朝食はパンではなくご飯派だ。全体的にパンは「おやつ」のイメージで、学校から帰ってきて夕食までに食べるものだった。でもピロシキだけはご飯に出てきて欲しいくらい好きだ。

　なぜピロシキが好きなのか。それは僕の「憧れのもの」だったから。関西でも田舎出身の僕は、大阪の梅田や、神戸の三宮に出かけることは小学生の頃ビッグイベントで、三宮に出かけた時にしか買ってもらえなかったのが「チャイコフスキーのピロシキ」だった。チャイコフスキーとは当時のそごう神戸（現・神戸阪急）の地下食品売り場にある、四六時中文字通りチャイコフスキーの「花のワルツ」を流しているピロシキ屋さんだ。

ピロシキ屋 神戸阪急店 (神戸三宮（阪神）/パン)

　小学生の僕は、三宮でいろいろ買い物や食事をした後、家に帰る前にお土産として買ってもらっていた。ワクワクしながら家に帰って、家族みんなで食べた「思い出の味」を今でもたまに買ってしまう。

　一度食べてみて欲しい。ロシア名物だが食べ物に罪はない。