クラウンスポーツRS PHEVにオーナーとして乗って診た。プラグインハイブリッドとして求められるプラグインハイブリッドらしさ。それがこのクルマには備わっているのか? 前編。
我々ビークルフィールドはHP内ブログの内容等から
チューニングと言う作業に特化していると思われがちですが
車両の販売を手掛けるという面もあります。
その為、気になるクルマがあると
懇意にしてもらっているディーラーでの試乗に加え
実際に購入してオーナーとなり、日常での乗り味等を含めて
様々な多角からそのクルマが自分自身の琴線に触れるか?を診ます。
はい
自分自身の琴線に触れるか?
です。
自動車メーカーの忖度に触れるか?
ではなく
自分自身の・・・です。
なのでお世辞や忖度は一切ありません。
モータージャーナリストの様に
基本的には褒める方向で動画等を回さないと
次の広報車を貸してもらえない
とか
案件を回してもらえない
と言う心配が要りません。
そもそもがゼロですのでね。
そんな感じで本日取り上げるのが
このクラウンスポーツRSです。
通常のハイブリッドZではなく、プラグインハイブリッドのRSになります。
ハイブリッドに関してはすでにヴェルファイア エグゼクティブラウンジにて
色々と走って診て、良い所、悪い所を
このnote記事にて書き綴っています。
ヴェルファイア エグゼクティブラウンジとは似て非なるクルマ
LEXUS LMに関しても
こちらのnoteにて書き綴っています。
ヴェルファイア エグゼクティブラウンジが2.5L NAエンジンのハイブリッド
組み合わされる駆動はCVT。
LEXUS LMが2.4Lターボのハイブリッドには6速ATが組み合わされます。
自分自身の琴線に触れたのは2.4Lターボ+ハイブリッド+6ATでした。
しかし数年前から完全EVのテスラモデルXや
ポルシェのタイカンにも乗っている自分としては
完全EVとしての胸のすく様な加速と言うのも嫌いではありません。
エンジンに比べ出だしだけしかない。
とか
回転上昇に伴った高揚感が無い。
等と
様々に揶揄される事の多いEVですが・・・。
逆にエンジン車の事を悪く言うと
回転が低いとパワーが無く、出だしが鈍い
とか
回さないとツマラナイ
と言う
評価を下さざるを得なくなります。
要は何をどう感じ、どこに自分の求めるものの主眼を置くのか?
確かに世界全体的にも
EVが正義
とか
いやいや内燃機峡こそが正しい
と言う
2分化された意見のぶつかり合いが見受けられます。
EVを浸透させるために世界各国が取った方針が
いささかゴリ推し気味だったので
それに反発する側の思いもわかるのですが・・・。
完全EVのBEV
内燃機関とモーターのハイブリッド
そして内燃機関のみの様々なクルマに乗ってきた自分としては
答えはプラグインハイブリッドにあるのではないか?と思う訳です。
以前自社HP内のBLOGにてハイブリッドやプラグインハイブリッドについて
ガソリンエンジンとモーターの良いとこ取りのハイブリッド。
そう言えば聞こえは良いのですが
ガソリンエンジンのデメリットと
モーターのデメリットの両方を抱えたハイブリッド。
これもまた事実です。
モーターと電池の搭載位置で折角重心を低く出来るのに
エンジンでの重心高で台無しにしていたり
ガソリンと電池の両方を積む事で意味も無く重量が増したり・・・。
と書いています。
文章と言うのは非常に面白い物で長所とは書き方次第で短所になり
短所も表現次第では長所と書き表示する事も可能です。
ハイブリッドと言う言葉を直訳すると雑種です。
雑種の犬や猫に価値が無いか?と言うとそうではありません。
今ではMIX犬なんて言う言い方も出来てますが
雑種は血統証付きの犬に比べ、比較的丈夫で病気になりにくいですし
父犬と母犬の良いところ同士が出れば
とてもかわいらしい子が生まれます。
最近、クルマに関しても同じ様に思えるようになりました。
BEVが!とか、内燃機こそが!!ではなく
モーターと内燃機の調和をどこでどうバランスさせるか?
その答えを求めて、色々なハイブリッドに乗り散らかしています。
ディーラーでの試乗に留まるクルマや
実際に購入して乗っている
50プリウス等、モーターとガソリンの調和を模索するTHS車両。
対して駆動はモーター主導の日産系E-POWERにも多数乗りました。
輸入車に多いジェネレータータイプのモーターを使ったハイブリッドにも
何台か乗らせてもらいましたし
ポルシェのカイエンはマイナー前も
マイナー後もプラグインハイブリッドを購入して乗っています。
っがいずれも
モーターが弱くてEVの様な加速感には至らず・・・。
とか
エンジンが勝ってしまっていて補助的なモーター駆動に限定される・・・
と言うクルマが多いんです。
50プリウスは正直モーターでの加速感は日産のBEVリーフには勝てず
カイエンのプラグインハイブリッドは
どこまで行ってもエンジン主導のスポーツカーです。笑
LEXUSのLMもターボエンジンの加速をモーターで後押しする感覚で
ヴェルファイア エグゼクティブラウンジに至っては
モーターのアシスト量が足りずにCVTの回転制御で加速させる始末。
そこで思う訳です。
ガソリンエンジンとBEVのど真ん中に居る様な
そんなプラグインハイブリッド車は無いのか?
そんな白羽の矢が当たったのが
このクラウンスポーツRSプラグインハイブリッド
エンジンはヴェルファイア エグゼクティブラウンジと同じ2.5LのNAですが
フロントに搭載されるモーターは
通常ハイブリッドのそれとは異なる高トルク型で
EVモード(モーターのみ)で走る事も可能です。
デザイン的にもフェラーリのプロサングェそっくりで
どっちかが真似したの?
って感じがするほど、かっこ良さの面では世界レベルの折り紙付きです。
前置きだけで2000文字を超えましたが
この車両を購入してオーナーとして乗って診て直感的な感想を
有料ページにて書き綴って行きたいと思います。