スバル車のエンジンブローに見る定番的な壊れ方。エンジンの構造的にエンジンオイルに求められる物は多いはずなのにディーラーで入れるオイルは・・・。スバル車こそスバルディーラーでオイル交換をしてはいけないのかも。
スバルディーラーにて
オイル交換を含めた各メンテナンスを行っていたことが見受けられる
各年の点検整備記録簿付きBR9 レガシーワゴン。
外装はもちろんエンジンルーム内や室内のキレイさから判断し
かなり程度が良いと思われたこの車両
5万キロほどの走行距離でしたが弊社で仕入れて
中古車として販売しました。
納車時にはMOTULの300Vを使用してオイル交換しましたが
納車後半年ほどたって
「冷感時にエンジンルームからカンカンって音がする。」
と言われました。
スバル車で冷感時にエンジンルームからカンカン音と言えば
まず間違いなくメタル流れやメタル損傷によるエンジンブローです。
しかし、走行5万キロのエンジンでブローする?
って思いながら
車両を預かり一晩寝かせ、翌朝の朝一番に音を確認すると
エンジンの ど真ん中からカンカンカンカン・・・。
エンジンブローですわ。
今迄、何度も聞いた音なので、間違いなくメタルが逝っているなっと
エンジンを降ろして分解して診ると、汚なっ!
えっ本当にディーラーでオイル交換していたの?って言うぐらい
スラッジが定着しています。
この手の色のオイルスラッジが多積層される場合は
添加剤として硫黄成分が多く添加されたオイルに良く見受けられます。
我々ビークルフィールドが絶対に使わない
このメーカーのオイルを使うと
大体エンジンルームの中の色はこんな感じの色になります。
表面に付着しているオイルはMOTULの300Vですが
それを拭きあげても、もともと使用されていたオイルのスラッジが
至る所にこびりついています。
ん~・・・。
このBR9 レガシーの前オーナーが任せていたスバルディーラーは
どんなオイルを純正オイルとして使っていたんだろう。
以前のnoteで書いていますが
スバル純正オイルってのにも色々な種類と大人の事情があるようでして
ちゃんとしたオイルを使うのか、価格重視のオイルを使うのかは
各ディーラーによって異なるそうです。
異音の出所だろうと予想していたコンロッドの
メタル・・・
まあ、そうでしょうね。
コーティングがしっかりと剥がれています。
2.5Lエンジンと言う事でピストンの外径はかなり大きく
シリンダーとの接触面積としてもかなり大きくなるので
エンジンオイルに求められる性能と言うのは、かなり多くなります。
ただでさえ水平対向と言うエンジンはピストンが上下では無く
左右に動くので地球に重力と言う物がある以上
エンジンが止まっている時のピストンはシリンダーと密着します。
エンジンオイルによって
ピストンとシリンダーの金属間接触を極力緩和しなければいけないのが
水平対向エンジン用のオイルに求められる基本性能ですが
ピストン径が大きくなれば、その接触面積は更に大きくなるので
求められる性能は更に高い物とな・・・る・・・の・・・です・・・がっ
え~、え~、とんでもない事になってるじゃん!
単なるメタルのコーティング剥がれでは無かった
BR9レガシーワゴンのEJ25エンジンブロー状況。
詳細は有料ページにて開示して行きます。