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こんな壊れ方をするんだ・・・と言うSUBARU GDB型インプレッサ。早めに気付けて良かった物の世の中のE/Gブローはこれが原因な事も在るだろうに。と言う故障。

なんだかんだ言ってもスバル車のECUセッティング依頼は多いです。

GDBに関してはデモカーとして所有していた事もあり

今回もECUセッティングにて入庫。

早い段階でSUBARUはワイドバンドの空燃比センサーを採用し
同年式のランエボがずーっとO2センサーだったのに対して
GDB型からすでにレンジの広いフィードバックを構築し始めていました。

っがその暖気があまりにも遅く
冬場とかだと なかなかフィードバックが始まらないが故に
フィードバック開始前に目的地に着いてしまうと言う事も多々、在り。

その辺りは、やっぱりSUBARU・・・と言う感じでした。

なので、綿密なセッティングをする場合は

純正空燃比センサーとは別にボスを溶接し

リアルタイムに空燃比をモニターしながらセッティングする事になります。

今回は燃圧レギュレーターも可変タイプに変更するので

燃圧計を装着した上で、燃圧と空燃比の相互関係も見張ります。

この状態でダイナパックに4輪とも載せて

まずは現状の把握を始めたのですが
負荷が増えても空燃比は14代後半と激薄状態です・・・。

試しにECUのインジェクター係数を弄って
ノーマルより30%ほど多いdutyで稼働させてみてもこの結果。

ピンクが空燃比
ブルーが燃圧
オレンジがブーストです。
グリーンはトルクですが
現状は気にしないでください。

4500RPM ブースト0.82kでA/F14.8
死ねるね・・・。

クローズドループの閾値がおかしく
いつまでもクローズドを引っ張ってるのかとも思いましたが
ECU内はインジェクター係数以外はノーマルデーターなので・・・。

燃圧はドロップしていないので燃料ポンプがブーストに負けて
燃料流量不足とは考えにくい状況。

っであれば、今度は燃圧をグリグリっと
イニシャル4kまで上昇させて、チェック!

空燃比は12台前半まで濃くなりました。
燃圧は5kをキープしているので、燃料ポンプは頑張ってくれています。

インジェクターdutyを増やしても空燃比は濃くならず
燃圧を上げると濃くなる。

多分アレがダメだな~と思いつつも確信したかったので

イニシャル燃圧を上げたまま
更にインジェクターdutyを増やして見た結果をみて納得。

空燃比に大きな変化はありません。

実しやかに徐々に不具合を進行させ、純正ECUでもエンジンに止めを刺す
無言の暗殺者、それがスバル車における〇〇の故障です。

これ、SNSとかではあまり取りだたされず
剥き出しエアクリーナーを付けるとエンジン壊れる!
とだけ騒がれてます。

っが故の無言の暗殺者

ちなみにエアフロ電圧は正常に立ち上がりエンジン負荷も正常に上昇
各MAPの読み込み位置としては異常ありませんので
エアフロ故障による、エンジン負荷不足で
インジェクターdutyが桁違いに少ないと言う症状ではありません。

エアフロは壊れてないのに、空燃比が上がらない・・・。
その故障個所とは!?


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