メンバー限定購読可能記事!ECU書き換えの途中で失敗すると滝汗が流れるのと同時に、どうやってリカバリーするかをすぐさま考えるのですが、そうじゃないお店も多々ありまして・・・。
ECUチューンを行っているとですね、1度や2度は経験するのが
ECUの書き換え中になんらかの原因でデーターが途絶して
書き込みに失敗すると言うパターン。
特に新たなECU開発などを行っていると、なんの前触れもなく
基盤が飛んで、ただの物体、つまりゴミに成り下がる事は多々ありますが
書き込み慣れたECUであってもミスる事があります。
その最たるパターンが
書き込みに使っているデバイスの接触不良・・・。
防ぐために書き込み中は極力書き換え機に触らないようにしてますが
それでもPCを移動させたらUSBがズレてデーター途絶・・・とか
今回の様にカプラーの根元で配線が切れる・・・なんて事もありまして
都度、滝汗を流すわけです。
今回はZ33 フェアレディーZ用の日立製ECUで
当初はOBD経由でベンチモードにて書き込みしていました。
ベンチモードでの書き込みとは、ECU単体にして
そのピン配列の中からCAN信号線を見つけて行く事で
安易に書き込みが出来る方法ですが、途中で書き込みが失敗すると
初期通信すらできなくなるので、以後、この方法で書き込みは出来ません。
簡単に言うと、書き込みを失敗したという事は記憶喪失させたんです。
自分がどんな車の何を制御していた部品だったかすらも忘れるので
「今からECUとしてのデーターを送りますよ~」
と通信を始めても
「そんなの知らん。」
っと拒絶します。
ではどうすれば良いのか・・・。
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