我々ビークルフィールドがあまりドリフト車両を扱わない理由。その競技の性格性状、せっかくセットアップした状態がすぐに崩れるんですよね。崩れるだけならまだ我慢できるのですが、最後は車両が燃えてしまう事もあり・・・。
皆無・・・という訳ではありませんが我々ビークルフィールドが
ドリフト車両を扱ったり作製することはあまりありません。
単純に弊社の設定工賃が高いので
消耗品や大会エントリー費だけでも
バカにならないお金が掛かるドリフターには
見向きもしてもらえないと言うのが主な理由だと思います。
それは自覚しています。
しかし、それとは別に我々ビークルフィールド自体が
あまりドリフト車両を造りたがらないと言う傾向にあります。
お店のBLOGやnoteの記事を読んでもらえばわかると思いますが
弊社ではかなり細かくて几帳面なセットアップを得意としています。
時間と手間を掛けてセットアップしたクルマが
ドリフト1週目でコースアウトし
一気に赴きが変わると言うのは良くある話です。
実際に自分自身も30歳から数年間
A31セフィーロにRB25DETを載せてドリフトを嗜んでいたので
その競技性から致し方ない事は分かっています。
分かってはいるのですが・・・。
実際に自分の手できっちりとセットアップした車両が
ドリフトして調子を崩して再入庫し、原因を探ると
この壊れ方は我々が原因では無いよね・・・ってなる事が多いです。
縁があって車両のセッティングをする事になった
こちらのドリフト車両。
シェイクダウンに間に合わせる為、夜中まで働いて完成させたのですが
最大ブーストまで上がり切らないという事で再入院。
ブーストコントローラーやアクチュエーターの設定は問題ないようなので
エア漏れを疑って、チェックしてみると
インタークーラー入口出口からシュゴ~って音がします。
外して内部を見てみると
あちゃ~。
これは漏れるわ・・・。
でも、外から見る分には
真円っぽく見えるんです。
オーナーに聞くと、昔、フロントから軽く刺さった事があるとの事。
いびつな形になってしまったパイピングには
ホースバンドが均一に圧を掛けることが出来ず
過給圧が高くなると密着の弱い部分から過給圧が漏れます。
漏れればその分ブースト圧は下がります。
適当に直しても、結局均等な密着は期待できないので
新品のパイピングを取り寄せて交換。
調子を取り戻したのもつかの間、別日のフリー走行に参加した際
とんでもない事件が起きました。
エンジンルームから出火して、車両が燃えました・・・。
当初は我々ビークルフィールドの作業ミスが疑われましたが
原因を探って診ると・・・。
続きは有料ページにて。