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HKS製フルコンVproVer3.2やVer3.3でもアイドリングの空燃比フィードバックぐらいは出来る訳でして・・・。あとはインストールしたお店に、そのスキルが有るか無いかの話。ハイカムを組んだエンジンだとしても目標値を変更する事でアイドリングはばっちり安定させられる事を3000文字オーバーで力説!

「HKSのVproだと、アイドリングがハンチングするんだよね。
 でもVpro付けると、大体そうなるんだよ。
 なんかレース用のハイカムが入ってるみたいでカッコ良いじゃん。
 いいじゃん、そのままで!」

HKSのフルコンFconVproを装着してもらい
アイドリングでエンジン回転数が上がったり下がったりするハンチング。
腕の無いお店で装着した、そのほとんどがこの症状を発症します。

症状を訴えますと、大体
冒頭で書いた様な内容の答えをして誤魔化します。

ショップ、閉じれば良いのに・・・。

ハンチングの原因のそのほとんどが
純正のECUにアイドリングの制御を委託しているからです。

フルコンの装着方法には、純正ECUを撤去して
フルコンのみで制御するスタンドアローン
純正ECUは残したうえで、主なエンジンマネージメントをフルコンで行う
ピギーバックの2つに分類されます。

HKSのVproって
純正ECUから配線を分岐する車種別ハーネスがあるぐらいなので
基本的にはピギーバック制御を推奨?もしくは
頭の悪い取扱店で、スタンドアローンは無理だろうと気を使って?
ピギーバック制御を標準仕様としています。

っで、アイドリングの回転数制御は純正ECUが受け持ち
純正のアイドリング制御用バルブ、通称ISCVや
ステッピングモーターを駆動させるんですが
燃料はVproが噴射制御しているので・・・。

アイドリングの回転を上げよう
→純正ECUはISCVの開度を上昇
→エンジンに入る空気は多くなるので回転は上昇しようとするが
燃料はVproで制御されているので多くなった空気量に燃料が足りない。
→空燃比が薄ければ回転が維持できずドロップ
→落ちた回転を上げようとまたISCVが開く・・・。

このあべこべな制御の無限ループこそが
Vproを装着した際にアイドリングでハンチングする
いわゆるVpro病の原因なんです。

なので、アイドリングを制御するISCVの制御もVproで行い
実際の空燃比に応じた燃料フォードバックを行えば
目標アイドル回転数に向かってISCVが開く
→空燃比が薄くなれば、今度は薄くなった空燃比を目標空燃比に戻すため
燃料フィードバックが稼働
→燃料が増量されて回転数が下がることなくアイドリング回転数キープ。
アイドリングでのハンチングは起こらない。
と言う流れになります。

こんな簡単な事なんです。

この簡単なシステムの構築がアイドリングのハンチングを防ぐのですが
この簡単なシステムが組めないお店が多いんです。

そんなレベルの技術なら、ショップ閉めれば良いのに・・・。

今回はイノベート製の空燃比メーターを使い

HKSのFconVproVer3.2装着車両にて、アイドリングの制御と
それに伴った空燃比フィードバック制御の方法を
有料ページにて開示して行きます。

では、まずこう言った感じに社外の空燃比メーターを装着した際
一番大事になって来るのが
グランドオフセットが起きない様にする為の対策です。

グランドオフセットとは
メーター上の空燃比とVproが読み取る空燃比がズレると言う
そもそも空燃比メーターを装着している事に意味がなくなる様な
そんな重大な症状なんですが
これも なかなか分かっていないお店が多いです。

ではまず、そのグランドオフセットの防止方法から始めましょうか。


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