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第二世代GT-Rのディーラー整備に想う事。もう、この手のクルマを新車当時にメンテナンスしていたメカニックはディーラーには居ないのでしょうね・・・。オーナーから噴出する不満、迷走するディーラー。

第二世代GT-Rと言われる

BNR32 

BCNR33

BNR34

第二世代が勢揃いする事も珍しくない我々ビークルフィールドですので
その整備やメンテナンスは常に手掛けています。

今回紹介するBCNR33は

クラッチが滑ってしまったという事で弊社に入庫したのですが
今迄、基本的な整備メンテナンスはディーラーで行っていたそうです。

しかし、担当だったメカニックが退職した後
様々な不具合が多発するようになり、この機会にディーラー以外で
メンテナンスを受けてみようかと悩んでいた際
クラッチの不具合を抱える様になり
クラッチペダルのタッチがふにゃふにゃだったり
半クラッチの位置が毎回異なる等の症状を訴えても
「こんなもんじゃないんですかね?」
と返答されて、覚悟が定まったそうです。

ディーラーでは、嫌な顔をされた

アフターパーツメーカーのツインプレートクラッチも
弊社であれば装着は日常茶飯事ですので
逆にどのメーカーにしますか?と言う感じです。

ミッションを降ろしたまでは順調に進んだクラッチ交換作業も
その作業が進むにつれて前回作業の不手際が見え隠れし始め・・・。

日産に限らず平成前期の車両を
販売当時に一線でメンテナンスしていたメカニックとなると
年齢にして50歳前後でしょうか?
もうちょっと上かな・・・?

ディーラーに勤務する以上、よほどの理由が無い限り50歳を過ぎても
現場でメカニックとして最前線で働くと言う事は無いと思います。

営業職へと職種変更を強いられたり、フロント業務に回されたりと
メカニックとしての技術を使う現場からは
遠く遠く離れた場所に配置されると思います。

整備の現場には整備学校を出たばかりの新人と
数年前まではその新人だったであろう先輩メカニックが
30歳前後の工場長と一緒になって、診断機片手に働いてます。

そもそも診断機なんてクソの役にも立たなかった第二世代のGT-Rに於いて
最新の診断機なんてものは、あっても無くても大差なく
大事なのはメカニックとしての引き出しの多さと経験です。

そう言った引き出しを多数持っているメカニックは
残念ながらそう言う引き出しを開くこともない職種へと配置転換され
引き出しすら無いような新人メカニックが
自分よりも車齢の高いクルマを整備する・・・。

上手く行くはずが無いですよね。

今回のBCNR33 GT-Rにどんなトラブルが隠されていたのか?
有料ページにて開示して行きます。


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