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SR20エンジンやRB25エンジンにおけるサイドフィードインジェクター問題。日本では、もうイラねって言われたサイドフィード・・・。でも、搭載車は多く、どんどんぶっ壊れるんですよね。

SR20DETやRB25DET(NotNEO6)と言ったエンジンで採用されていた
サイドフィードタイプのインジェクター。

トップフィードに比べデリバリーパイプの形状が複雑になる等
デメリットの多い事が多々、呟かれてはいました。

最終的には日本車でサイドフィードタイプのインジェクターは
もう作らなくて良いよね!って事になり
製造ラインごと無くなって、トップフィードタイプのインジェクターだけが
国産車には採用される事になったのですが・・・。

このサイドフィードタイプインジェクター
今でも人気のある旧型日産車では多様されています。

そして結構な勢いでこのサイドフィードタイプのインジェクターが
ぶっ壊れて逝くんです。

純正インジェクターはとうの昔に廃版になり
社外でサイドフィードタイプのインジェクターに交換しようにも
日本国内ですでに造ってないのでSARDにしてもHKSにしても
そもそもサイドフィードタイプの大容量インジェクターが提供出来ない。

今回登場する

こちらのローレルには、前期型のNeo6ではない

RB25DETが搭載されており、調整式の燃圧レギュレターを設置して
ECUセッティングして欲しいと言う依頼で入庫しました。

レギュレーターには燃圧センサーを設置して

燃圧もモニターしながらセッティングを始めようと思ったのですが・・・。

ブーストが掛かり始めると、A/Fが薄くなってしまいます。(緑)

イニシャル燃圧を3kに設定していましたが
ブーストが掛かると燃圧とブースト圧の差圧3kの維持が出来なかったので
燃圧のイニシャルを0.4k上昇させてみたのが緑の下青いグラフ。

全体的に濃くはなりましたが3500rpm以降は理論空燃比14.7に近い数字。

ブーストが1.0k近くにになっても
燃圧は4kをキープ出来ているので、燃料ポンプの吐出量不足で
ブーストに燃料が押し戻されている様な感じでは無さそうです。

エアフロの電圧はリニアに上昇して行きますし
基本噴射の為の負荷も上がって行くので
エアフロの不良や基本燃料噴射定数の設定間違いでもないです。

何だろう・・・。

試しにインジェクター係数をどんどん減少させてみたところ
見事に10台まで濃くなったので、ECUがおかしいとか
測っている空燃比メーターやA/Fセンサーそのものが
壊れた
とも考えにくい。

制御系に異常が無い場合の燃料不良の最後は大体

インジェクターを確認する事になりますが
RB25DETのインジェクターを外すためにはサージタンクのアッパーを外して

ようやくデリバリーパイプごと外れます。

噴射口を目視しても、ホールが潰れている等の不具合はありませんでしたがなんとなく、嫌な感じがします。

ストレートに言うと

ホールキャップが欠けたり割れたりしていて、見た目的にボロい。

見た目的にボロい物は、大体ダメです。笑

っで、インジェクター交換~となるのですが
冒頭でも話をしたサイドフィードタイプのインジェクターは
すでに日本では作られていないと言う現実。

さ~て、どうしよっか~。

デリバリーパイプを造り直して、トップフィードに取り替える
と言う手法もありますが、費用的に高額となります・・・。

今回はサイドフィードタイプのままでインジェクター交換をした
その内容を有料ページにて開示して行きます。


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