一見なんの問題も無いような、このエンジンルームで事件は起きています・・・。やはり〇〇〇製のパーツはトラブルを起こす確率が高いですね。
我々ビークルフィールドにてLINKをインストールし
電動スロットル制御まで行っているJZX100 チェイサーです。
冬場の間は問題なく乗れていたのですが、外気温上昇と共に
「温間時(水温:95℃、吸気温:68℃)における始動時に
空燃比が薄くなる(AFR:18〜19)症状を確認しました。
始動後CLラムダが動き出せば目標空燃比まで補正されますが
その間エンジンからカタカタ音や振動があり心配です。
この症状を改善することは可能でしょうか?」
と言うオーナーからの質問が入りました。
LINKのLOGを確認すると、吸気温度があり得ない温度まで上昇し
吸気温度補正として燃料が絞られ、それが空燃比を薄くしている様です。
もともとLINKのKUROHUNEで制御されていたこの車両は
吸気温度センサーはHKS製を使用していました。
LINKのFURYにコンバートした際も余分な出費を抑えると言う意味でも
吸気温度センサーはそのままで良いだろうという事になり
わざわざキャリブレーションテーブルまで造ってLINKに接続しました。
その吸気温度センサーが弊社入庫時には80度近くまで上がるようになり
最初はキャリブレーションテーブルの数字を打ち間違えたか?
と思いましたっが、データーを診ても異常はなく
実際に吸気温度が80度まで上がっている様です。
しかもフルブースト時ではなく、アイドリングで・・・です。
HKSの吸気温度センサーは筐体がスチール製で
インタークーラーパイピングの熱をセンサー筐体自身が蓄熱してしまい
なかなか熱が逃げないと言う特性があります。
それが影響しているのか?と思い
そう言った影響を受けにくいタイプの吸気温度センサーに交換しつつ
センサーの取り付け個所もインタークーラー出口側のサイドタンクに
変更する事で、53度まで落ちました。
でも、ボンネットを開けていて53度です。
ボンネットを閉じた状態であれば、インテークパイプ付近の温度は
文字通りに80度ちかくまで上昇していたのでしょうね。
その証拠にリレーボックス内のリレーが熱でヤラれてカスカスになり
手でぎゅっと握るとプラスチックケース部がパリパリに割れました・・・。
インテークパイプ内の吸気温度が上がったと言うよりは
エンジンルーム内の温度があがり、その温度を蓄熱したインテークパイプ。
インテークパイプに装着された吸気温度センサー筐体から
今度はセンサー部に熱伝導し、結果90度と言う数字を
マークしたんだと思います。
一見なんの問題も無いように見えるこのエンジンルーム。
しかし、よーく見て下さい・・・。
〇〇〇製のパーツが装着されています。
今回の一連の吸気温度爆上がり現象
〇〇〇製のパーツが大きく影響していました。
なにがどう悪影響を及ぼすのか?
その対策はどうすればよいのか?
有料ページにて開示して行きます。