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ATF交換にてパワーが上がったり、変速ショックが緩和する事もあったりします。っが毎回ではありません。
弊社で取り扱っているATFの圧送交換。
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トルコン太郎と呼ばれる圧送式ATFチェンジャーにて
油路を一方通行にしつつ3つのフィルターを介しながらATFを流すので
逆流が原因で油路にスラッジが詰まって、ATがぶっ壊れるのを防ぎます。
防ぎはしますが完璧ではありません。
完全にスラッジの発生を抑える物ではないので
過走行で一度もATF交換した事が無いような車両であれば
堆積したスラッジが舞い上がってしまい、フィルターで濃し取る前に
各AT内部のバルブボディーに詰まる事も在り得ます。
そうなればATの変速が出来なくなったり、おかしくなったりして
いわゆるATがぶっ壊れた・・・と言う状態になります。
よく問い合わせで
「ATで変速ショックがあるのですが
トルコン太郎によるATF交換で治りますか?」
って聞かれます。
ATF交換では、壊れている物は治りません!
変速ショックと言うのは基本的に正常な変速が出来ない時に起こります。
正常な変速が出来ないという事は、そのATは壊れています。
壊れているATの内部部品がATFの圧送交換で治ると言う事はありません。
じゃあタイトルの
変速ショックが緩和する事も・・・ってどう言う事?
ってなりますね。
これはオーナーが感じていた
変速ショックと思われた物が、実は変速ショックでは無く
ATFの劣化からくる動力トルクの分散を起因とする
トルク伝達不良だった場合
新品のATFへと交換する事で、正規のトルクが伝わるようになり
変速ショックの様な症状が無くなると言う話です。
そもそも変速ショックではなかったと言うパターンですね。
後は使い古されたATFにより油圧がしっかりと掛からなくなってしまい
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負荷の掛かるパワーチェック等で
変速したギヤの固定を掌る
ブレーキと呼ばれる構造に適正な油圧が掛けられないと
ずるずるとギヤ比がズレる様な症状が出てしまい
パワーが正確に測れません。
6速マニュアルミッションであれば300PSを超える様な仕様なのに
なかなか290PSから脱出出来なかったので
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トルコン太郎にてATFを替えてあげたら
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310PSを超えられたと言う実例もあります。
ただ、この事例も
元々入っていたATFが経年劣化していた事が原因ですので
しっかりとしたATFで290PSしか出なかったのであれば
ATFを交換してもパワーは変わりません。
という事でATF交換をする場合は現状のATFやAT内部が
どのような状態なのかにより交換後の結果は大きく変わります。
16万キロATF無交換にて変速ショックが出てしまっていると言う
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こちらのハイラックスサーフ。
ATF交換にてどんな結果になったかは有料ページにて書き綴って行きます。
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