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昨日に引き続きFK8 シビックタイプRネタ。エンジンチェックランプ点灯で悩むオーナーの車両を診ると、やはりアノパーツとアノパーツが装着されており・・・。間違いないのは純正品に戻す事でしてその正確性を裏打ちします。
昨日のnoteはFK8用のフロントパイプとマフラーの話でしたが
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今時のクルマは、ブーストのフィードバックを含め
目標とする数値からズレる事を許してくれません。
例えば目標のブーストが1.5kだったとします。
フロントパイプを替えました!
マフラーも替えました!!
タービンが元気よくなってブースト1.6kまで掛かるようになりました!!!
即、ECUが判断してウェストゲートのDUTY値を下げて
ブーストを1.5kに戻します。
排気系を替えてアクセル全開にしたその一瞬だけは速くなるのですが
ブーストが上がり過ぎている!と判断されたその瞬間に
ブーストは元に戻されパワーも元に戻って速さは無かった事に・・・。
なのでマフラーやフロントパイプだけを替えて
10%前後のパワーアップなんて、なかなかあり得ない話なんです。
昔のクルマ、例えばJZA80 スープラでマフラーを替えて20PSアップ!
なんていう話があったのは、ブーストの制御がクローズドでは無く
排気の抜けが良くなったら、良くなった分ブーストが上がっていたから故。
でも夏場になって充填効率が落ちブーストが下がったとしても
下がったままで走らされるので大幅にパワーダウン・・・。
それが昔のクルマでした。
今は目標とするブーストよりも上がり過ぎれば下げられますが
ブーストが落ちてしまった場合も、元に戻るように上げてくれるので
1年を通して安定したブースト、安定したパワーで走れます。
この目標に対してのフィードバックとは
なにもブーストだけで使われている訳では無く
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エンジンの流入空気制御にも使われています。
トルクマネージメントシステムと呼ばれる事もありますが
オーナーがどれくらいのアクセル開度をどれくらいの速さで行ったか?
を解析し、その踏みっぷりから
期待されている加速感=トルクを計算
そのトルクを出力するのに必要となる燃料と混ぜる空気量
ターボ車の場合はブーストといった様々なファクターを計算し
計算した通りの送り込みが出来るように
インジェクターやスロットル、ブーストソレノイドを動かして行きます。
そしてその空気の流れはエアフロセンサーと言うセンサーにて測定。
計算上のトルクが算出できるのであれば、その空気量も然り。
しかし、その空気量が計算値と大幅にズレていると
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エンジンチェックランプ点灯で御座います。
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エラーを読んで診ると、まあ結構な内容がびっしりと挙げられてまして。笑
ここで、ちょっとだけ空燃比とエアフロの話を。
アイドリング付近でやたらと回転のバラつく
今回のFK8とは、また別車両がありまして
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エンジンルームを見るとエアフロ装着部分が
純正サクションよりも
かなり太くなっている剥き出しタイプのエアクリーナーと
ストレートサクションの組み合わせでした。
アイドリングでの空燃比を測って見ると16.6
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仕組みとしては
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汚い絵と字で申し訳ありませんが、こんな感じです。
わかっていてもあえて売るのか?
分かっていないのか?
各メーカーからの剥き出し系誤作動エアクリーナは
未だに後を絶つことなく売り続けられています。
エンジンチェックランプが点灯したFK8は
一体どんな仕組みでエラーが発生していたのか?
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空燃比が濃いと・・・判断したECUですが
実際には燃料が濃かった訳では無く
装着されたパーツによる誤動作が原因です。
ではどんなNGパーツを付けていたのか?
続きは有料ページにて開示します。
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