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ちょっと古めのホンダ車で、ある一定の車速になると嫌~な感じでステアリングにブルブル振動が出る場合は、ココを疑って見て下さい!アライメント調整やブッシュ交換で直らない場合は尚更です!!

我々ビークルフィールドには、あまり多くのホンダ車は入庫しませんが

今回はRR1 エリシオンが抱えていたステアリングブルブル症状の話です。

同年式のオデッセイやステップワゴン等FFベースのミニバンや
ステーションワゴンでは
基本的な造りが同じ部分もあると思うので参考にしてください。

症状としては、アクセルを踏んで加速をしている訳でも無く
アクセルを離してエンジンブレーキを効かせている訳でも無い
速度を絶妙に維持しようとしている様なアクセル開度にて
ステアリングに嫌な感じのブルブルが伝わってきます。

アクセルを踏み込んでいくと消えますし
アクセル全閉にしてエンジンブレーキが効いてもブルブルは消えます。

最初はまずタイヤとホイールのバランス不良を疑い
4輪とも調整しましたが直らず・・・。

続いては一度アライメントを測って診ようと言う事で

現状の数値を観察すると後輪のキャンバーとトーがおかしく
車が左に流れて行く感じでしたので、キャンバーとトーを左右で合わせ
フロントは若干のトーインでセルフセンタリングを強めに出して見ましたがブルブルは収まらず・・・。

足回りの構造を観察していると
GDBインプレッサ等に使われるのと同じようなブッシュが使われています。

コンプレンスブッシュと呼ばれるものと
通常のブッシュが圧入されています。

コンプレンスブッシュは稼働方向が3次元に動くが故
その劣化が早いのが難点です。

今回もコンプレンスブッシュの劣化がひどく
ロアアーム垂れ下がった状態では引きちぎれる寸前だったので

新品に交換しました。

日産だと決まって、ロアアームASSYでの供給ですが
ホンダは結構ブッシュ類は単品で供給してくれます。

コンプレンスブッシュは向き的にプレスで打ち抜けますが
リア側のブッシュはプレスに載せるとあちこち干渉するので

ジグを組み合わせて

ネジの力で圧入します。

さあ、これでフロントロアアームがきちんと保持されるようになり
ステアリングのブルブルも収まるはず!

っと意気揚々と試運転に出かけますが結果はNG・・・。

ブーンって加速して、軽くアクセルを戻すと
ステアリングから伝わって来るブルブルブルブルと言う振動。

ステアリングから手を離して見て、目視で分かるほど振れるか?
と言うと、そこまでの振れではありませんが
手で握っていると明らかに伝わって来る振動にはかなりイラっとします。

ん~、何だろう、この感覚・・・。

そう言えば、昔EF8 のシビックに乗っていた際
ステアリングがガッタガタになった事があったっけ。

その時はステアリングシャフトを替えたけど直らなくて
どこ替えたんだっけな~?

・・・

・・・・・・?

思い出した! アレだ!!

ホンダ車って、結構他のメーカーと違って
ここの構造、こんな感じなんだーと言った風に
常識化されている部品を使いたがらない構造と言うか
ホンダ独自の構造って言う部分が多々あります。

なので日産やトヨタ車の整備しかしたことがないメカニックからすると
非常に触り難かったりします。

補器ベルトを交換するのに
エンジンマウントを外す車種なんてホンダ車ぐらいです。

アフターメンテナンスの行い易さよりも
クルマとしての性能を優先させると言うか
走りが納得してもらえればその他は2の次で良い!
みたいな設計が随所に見受けられます。

そこがホンダ車の良い所であり、悪い所でもあります。

誰が乗っても80点以上を出すトヨタ&レクサス車に比べ
30点を出す人も居れば100点を出す人も居るのがホンダ車では無いかと。

話が少しそれましたが、今回のステアリングブルブル問題。

原因の開示は有料ページにて!


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