実際ECUセッティングってどうやるの?実践編SXE10前期アルテッツァ パワーFCセッティングの全容開示 。有料ページには実際のデーター有り!
noteやHP内のBLOGにECU関連の色々な記事を書いていると
ECUの現車セッティングってどうやってやるんですか?
と言う質問が稀に来ます。
それを教えちゃったらね~。
こっちの飯の種が・・・と思うのですが
我々ビークルフィールドでは
すでにもう取り扱う事のない、パワーFCと言うECUのセッティングなら
紹介しても差し支えないか~と言う事で
前期SXE10 アルテッツァの
パワーFCセッティングをした際の順序を開示して行きます。
クルマの仕様は社外エキマニと社外マフラーと言う良くある感じでした。
まず1番最初にやる事。
それはエキマニの集合部分にA/Fセンサーを装着して下さい。
O2センサーが装着されているのを外して、そこに・・・
と言ったケチ臭い事はせずに
エキマニに新たにA/Fセンサー用のボスを溶接します。
その際の溶接場所ですが4-2-1タイプのエキマニであっても
4-1タイプのエキマニであってもかならず1の部分に付けてください。
4-2-1の2の部分にセンサーボスを溶接している人をたまに見かけますが
SXE10の場合2の部分では1に装着した場合とかなりの相違がありました。
次はエンジンのヘッドにノッキングを聞き取る事の出来るマイクや
ノックセンサーを装着してヘッドホンで
ノックの音が聞ける様にしてください。
慣れない内は、どの音がノックで
どの音がエンジンの音なのか なかなか区別がつかないのと思うので
初心者であればあるほど、こう言う機材に頼った方が良いと思います。
機材のセットが出来たら、まずはECUノーマル
パワーFCでしたらAPEXの吊るしのデーターのままで全開走行し
空燃比を確かめます。
グラフの中の赤い線が空燃比の推移ですが3750rpmで
空燃比がふわっと浮き上がり14.6付近まで薄くなっています。
こう言う個所はトルクが薄く感じられてしまうので
トルクを大きくしたい場所はある程度空燃比を濃くすると良いと思います。
どんなECUセッティングもそうですが
ノーマルでどう言う処理がされていて
その結果どんな結果になっているのか?
そこを把握できるか否かでセッティングの成果に違いが出ます。
APEXイニシャルデーターの燃料補正マップです。
この数字からどう言う意図が汲み取れるか?
頭を使いながら想像するのですが・・・
SXE10の場合はインジェクターマップがあるので
燃料補正マップだけではなく
こちらのマップとの合算で考える必要があります。
そして気付いた方も多いと思いますが、NAで使う場合は
負荷軸が大きすぎるんですよ。
実際にNA状態でアクセルを床が抜けそうなほどまでに踏みちぎっても
ここまでしか負荷はかかりません。
高速域でラム圧が入ったとしても12000もあれば十分でしょう。
負荷軸を有効に使うため、最大負荷を12000として
その間が細かくセッティング出来るようにマップの有効領域を広げます。
今どきのフルコンは非常に頭が良く線間補正も細やかに演算しますが
パワーFCの頭はお世辞にも良いとは言えないので
実際に負荷軸をしっかりと割り振ってあげた方が良いんです。
これでセッティングする前の下準備が出来ました。
ここから実際に燃料、VVTI、点火とセッティングを進めて行きます。
有料ページにはAPEXのイニシャルデーターに対して
どのマップをどれくらい変更したかの比較を
実際にマップの画像を並べてモザイク無しで解説しています。
さらに最後にはSXE10で現車合わせセッティングした後の
データーそのものもダウンロード出来るようにしてありますので
自分でデーターインストール出来る人は、そのデーターをベースに
細かい所を自分好みに微調整させると言う事も可能です。
内容が内容ですので決して安くはありません。
安くはありませんが、ECUセッティングとはどういう物なのか
その片鱗にでも良いから触りたいと言う方は是非お進みください。
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