BCNR33 GT-RにLINK製フルコンを装着しHKS製クランクアングルセンサーコンバージョンキットにてセンシングしている車両にて暖気後エンストしてしまう症状が発症。その原因は予測不能な個所に潜んでいました。
BCNR33 GT-Rに
HKS製クランクアングルセンサーコンバージョンキットを装着した車両を
LINK製のフルコンG4X FURYで制御しているのですが
エンジンの暖気が終わると空燃比が薄くなって行き
20分程走ると走行が困難になるほどグズついてしまうとの事。
神戸に住むオーナーは一度は弊社までの自走を試みますが
途中であきらめて一旦帰宅。
積載車にて引き取りに行ったと言う経緯です。
HKSのクランクアングルセンサーコンバージョンキットを装着する為
もともとはこんな形状のトリガープレートを
キー溝を掘る加工をして
装着する必要があったり、HKSのVcamを動かす為
カムポジションセンサーのセンシングが必要だったりと
結構専門的な知識が無いとエンジンを掛ける事すら出来ない仕様です。
セッティングが終わって2年ほどは順調に乗れていたのですが
この度 冒頭にてお知らせしたような症状にて暖気後にエンスト。
さてどこがダメなんだろうとLogを取得しながら暖気を進めます。
暖気が終わりしばらくすると空燃比が徐々に薄くなっていきますね。
14.7付近だったものが15台、16台、最終的には17.8まで薄くなります。
17台後半ともなるとアイドリングするのもギリギリで
アクセルを軽く踏んであげると、その反動でプスンとエンスト。
エンストの直接の原因は空燃比が異常に薄い事で間違いないようです。
ではなぜ空燃比が薄くなって行くのか?
燃料ポンプが寿命??
燃圧センサー付きの調整式レギュレーターが装着されているので
燃圧を確認しながらレギュレーターをグリグリ回して見ます。
イニシャルで2.8ぐらいだった燃圧は4.0K付近まで上げても
リニアに燃圧変化して行くので、ポンプが経年劣化して
燃圧に負けてしまうと言う症状では無さそうです。
そこで今度はアクセル等には一切触れず
エンジン始動から30分程ずーっと放置しながらLogを取り
空燃比の推移の原因がどこになるかを診て行きます。
すると空燃比がフっと薄くなったり濃くなったりするポイントを発見。
全体的には薄い方向に推移するのですが、稀に濃い方にも動きます。
果て・・・?
Log画面を拡大し、空燃比が推移する前後で何か変位していないか
目がしょぼしょぼするほどに各項目を診ていると。
あっ、この症状、前にVproでも経験したね!
と言うポイントを見つけました!!
一度エンジンを冷まして、該当部位を確認してみると・・・。
やっぱりコレか~と言う所を発見。
最新のセンサーやフルコンを使用していると
不具合が発症した際に、どうしてもそれらに疑いの目を向けたくなりますが
そもそも最新の制御って不具合が起こりにくいから採用される訳であって
そこが原因で不調を来すという事はあまりありません。
今回も、根本的な原因はHKSのセンサーでもフルコンの設定でもなく・・・
あ~、こんな事が起きるんだ~
と言う、事の詳細は詳細は有料ページにて開示して行きます。
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