2024年10月から始まっているOBD車検。実際の所どんな事を行うの?自分のクルマにはOBDポートが無いけれど、どうすれば良いの?色んな疑問があるようなので、実車を使って説明します。
タイトルとは全く関係ありませんが
読者の皆さんから2000回目のスキを頂けたようです。
2024年の1月から書き綴り始めてもうすぐ10か月。
2000と言う数字が多いのか少ないのかイマイチよく分かりませんが
これからも皆さんの琴線に触れる様な記事を書いて行きたいと思います。
さて本日は今年の10月から施工されているOBD車検についてです。
BNR34 GT-Rなどに乗っているオーナーから
「私のGT-RはOBDポートが無く、コンサルタントカプラーですが
車検の時、どうすれば良いのでしょうか?」
と聞かれた事があります。
大丈夫です。
そもそも、その年式のクルマはOBD車検は関係ありません。
2024年10月以降、車検を受験する車両すべてに
OBD車検が実施される訳では無いんです。
OBD車検と言う言葉がダメなのかも知れませんね。
厳密にはOBD検査とOBD確認と言う言葉が正式な名称です。
OBD検査とは指定工場の検査員もしくは陸運局の検査員が
すべての整備が終わった後の最終的な検査として
OBDに接続して車検に不合格となる様な箇所が無いかを診る事です。
この検査が終わる事で最終的に車検に合格した事になります。
OBD確認とは認証工場が陸運局での検査の前に
車検に不合格となる様な箇所が無い事を前もって確認する事であり
その行為自体に車検を合格させる効力はありません。
ただし事前にOBD確認を行い、それを証する書類を提示する事で
陸運局でのライン検査の際、検査官が車両のOBDに繋いで
実際のOBD検査する業務を割愛する事が可能になります。
そうなれば陸運局の車検ラインの混雑緩和に繋がります。
っが、そもそも混んでいない陸運局に於いては
事前にOBD確認してあっても
陸運局で再度OBD検査を行われる可能性はありますので・・・。
これらのOBD検査やOBD確認が必要になる車両の車検を総称して
OBD車検と呼んでいる様ですが、そこに明確な定義はありません。
ではこのOBD検査が必要となるクルマは?
国産車ですと2021年10月以降
新型車として発売された車両を対象に
2024年10月の車検から実施されます。
この部分も偽情報が氾濫してまして
一部の知ったかブリブリライターにより
「2021年10月以降に販売された車両が対象」
とフェイク情報が攪拌されてしまっています。
っが、この車検証を見て下さい。
2台共、同じ令和6年に販売されて新規登録されたクルマです。
上は300系ランクルで下がクラウンスポーツですが
OBD検査対象になるのはクラウンスポーツのみです。
車検証の備考欄にその旨がはっきりと記載されており
ランクルの車検証の備考欄には記載がありません。
車検証を見て、この「OBD検査対象」と言う文言が無ければ
2021年(令和3年)10月以降に購入した車両であっても
OBD検査は必要ありません。
要は2021年10月以降に新型車として販売された車両から対象になるので
それ以前から売られていた車両をたまたま2021年10月以降に買ったとしても
その車両はOBD検査なしで車検に合格できます。
なので現段階で車検を受けるほとんどの車両がOBD検査非対象です。
しかし今後はOBD検査が必要になる車両が増えていく事になり
この型のクラウンスポーツは、ばっちり検査対象車です。
そこで、いずれ一般的になるであろうOBD検査に備え
我々ビークルフィールドとしても
認証工場としてOBD確認を実施して見ましたが
これは近い将来、適当なチューニングパーツなんて物は
徹底的に淘汰されるであろうシステムチェックに唖然・・・。
クソみたいなスロコンとかサブコン造ってるメーカーは
どんどん潰れて行くでしょうね。
その具体的な詳細に関しては有料ページにて書き綴って行きます。