
フォルクスワーゲンやアウディの湿式DSGオイル交換に潜む罠。部品商から手渡されたフィルターを使ってオイル交換を終え、しばらく走行すると変速がおかしくなって来たので調べて診ると・・・。うわっ、これ違ってるじゃん。
我々ビークルフィールドでは
VAG車両のDSGオイル交換と言う物も良く行っています。
VAG・・・
フォルクスワーゲン
アウディー
グループの略でVAGです。
DSGにも様々な種類があって、大きく分ければ湿式と乾式ですね。
乾式はDSGのクラッチがオイルに浸っておらず
湿式はクラッチパックがオイルに浸っています。
R35 GT-RのGR6ミッションに組み込まれるDCTは
後者の湿式タイプでして、ハイパワーを伝達するには
やはり湿式の方が有利な様な気がします。
事実、小型エンジンに組み合わされていた乾式DSGでしたが
走行距離が増える事でクラッチが反ってしまい
切れ不良が起こると言う症状が世界中で頻発しました。
そのクラッチの切れ不良をオイル交換にて直そうとして
(実際にはオイルは関係ないのですが)
ディーラーでオイル交換を試すも、症状変わらず・・・
っでオーナーが怒る。
そんなやり取りが世界中のVAGディーラーで繰り広げられたとか。
なので我々ビークルフィールドは乾式のDSGオイル交換は行いません。
DSGオイルを替えたら直るのでは?と言う症状を
乾式DSGで感じている段階ですでにミッションが壊れています。
潔く新品のミッションに載せ替えて下さい。
湿式DSGの場合、乾式ほどは壊れやすくなく
ある程度走行フォールが落ちて来たとしても
DSGオイルの交換で復活します。
今回はAUDIのQ3です。

AUDIの場合はDSGとは呼ばずに
Sトロニックと言うのが正式呼称でしょうか?
いつも通りの手順でオイルとフィルターを替え
試運転にてしばらく走っていると
ん?
発進時と加速時にシフトがもたついてる??
エンジンルームを見てみると
Sトロニックオイルフィルターの当たりからオイルが滲んでいます。

ここからオイルが漏れてしまい、十分な油量が足らないが故に
発進不良や加速不良に陥ってしまった様です。
でも、なぜ?
ひとまずはフィルターのカートリッジを外し

外観を観察したのですが

Oリングをはめる部分に若干のバリが有ります。
でもこれが原因なら新車時から漏れているはずなので
今回の多量のオイル漏れの直接的な原因では無いと思われ・・・。
ん~、何がいけなかったのか?
締め過ぎを防ぐためトルクはトルクレンチを使って管理してますが
Oリングがめくれてしまったのかも?と新品のOリングを発注し
入荷した物を見ると
・・・えっ?・・・
これが原因じゃん。
部品商から渡されたOリングを診て分かった今回のオイル漏れの原因は?
有料ページにて開示して行きます。
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