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アライメント調整に於けるドライブオンリフトの必要性。様々なアライメント調整方法がありますが、我々ビークルフィールドが今のアライメントテスターとアライメントリフトに拘る訳。

我々ビークルフィールドに於いて、ダイナパックと呼ばれる

シャーシダイナモにクルマを載せてECUをセッティングする様と

アライメントリフト&アライメントテスターにて
クルマのアライメント調整をする様は、もはや定番と言われる作業です。

そしていずれの機器も数百万単位では導入が叶わない
言って見れば数千万単位での設備となります。

ダイナパックに至っては、すでに昨今の最新式のクルマには追従できない為

新社屋建設と共に最新鋭の物へと刷新しますが、アライメントテスターは
まだまだこの3Dカメラタイプで正確な測定と調整が可能です。

しかし、このアライメント調整における肝の部分は

テスターにあらず
車両を支えるドライブオン式のアライメントリフトにあります。

その昔、ある出来事がありました。
今とは違う、こんな感じのアライメントテスターを使用して調整した所

「R35を得意とするという割には大した事ないですね。」
と言われてしまった事があるんです。

ここから先は以前に書いた

こちらの記事と重複しますが
アライメントリフトの大切さを理解して頂くため
メンバー以外の人にも読んで頂きたく思い
あえてメンバー限定購読可能記事からの再引用をさせて頂きます。

「大した事ないですね。」


当時としてはそれなりの精度のアライメントテスターでしたが
この画像のR35 GT-Rオーナから言われた一言で
最新式アライメントテスターへの買い替えと
ドライブオンタイプのアライメントリフトの設置を決意しました。

2016年当時でもミッションの修理やECUセッティングを多数手掛け
車検対応仕様で1000PSオーバーさせたり
各地のストリート最高速シーンでは、それなりに結果を出していたので
R35の事なら任せて欲しい!
と言う自負はありました。

あったが故に

大した事ないですね。


って言われた瞬間、かなりズシっとした衝撃が心臓に走りまして

もう1回、言って見ろ・・・。

と口に出しては言いませんでしたが
心の中で何とも言えぬ紅蓮の炎が立ち上るのを感じました。笑

事の発端は

お初のR35ユーザーが
どこかの店で買ってきたと言う中古のGT-Rを
「ECUセッティングして欲しい。」
との事で入庫した後、車高も落としたいという事で

サスペンション交換後

アライメントも調整する事になりました。

当時のアライメントテスターは台の上に1Gで載せた車体に

各センサーを設置して数値を確認。
台の下のスペースで各調整箇所を弄ると言う物でした。

この方法で当時のデモカーMY2007GT-Rも

何度もアライメント調整し〇20㎞/hオーバーの世界で走っていたので
その数値の信ぴょう性を疑う事すらありませんでした。

っがゼロ戦仕様のR35オーナーは

「高速時やフルブレーキング時は問題ないんだけど
 40~50km/hぐらいで街中を走っていると
 クルマが左に持って行かれる」

とのご指摘。

再度リフトアップしてアライメントを測りつつ
調整した際のロッドのマーカーを見るとズレは無い。

っが、トーインだったリアトーが左右揃ってアウト側に触れています。

という事は前回測った数値と今測った数値に差異がある事を表します。

なぜそうなるのか?

もう一度アライメント測定時の画像を見ますと

2柱リフトを使って1度クルマを持ち上げて
その車体をアライメント測定用の台に載せます。

・・・上げて、下げて・・・

この作業が行われることで、路面を走ってきた際の

サスペンションロッドやアームのブッシュには

入力が1度抜けてから再入力されると言う
通常走行では中々あり得ない方向からの応力を受ける事になります。

これが原因でブッシュが入力を1次的に貯め込むものの
通常走行でそれが元の位置へと戻ると
調整したアライメントの数値と走行中のアライメントは
別の数字になると言う原理です。

「知り合いのアライメント屋さんに頼んだら一発で良くなりましたよ。
 原因が分からなければ電話して教えて貰ったらどうですか?
 GT-Rクラスになるとドライブオンタイプのリフトじゃないと
 話にならないそうですが・・・。」

結局我々ビークルフィールドのアライメント調整では
納得出来なかったゼロ戦GT-Rオーナーは
他店でアライメント調整して一発で良くなった
との事。

店名と電話番号を教えて貰ったので、早速電話をして話を聞くと・・・


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