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スポーツカーの中古車を買うという事のリスク・・・。チューンドユーズドカーは基本的にリスクしかありませんが一見ノーマルに見えるスポーツカーの中古車にも様々な罠が潜んでいます。

我々ビークルフィールドのHP内Blogでも、触りの部分を紹介した

CZ4A ランエボ10。

一見ホイルだけを交換したノーマル車両かと思いリフトアップして診ると

なぜ空燃比センサーのボスが・・・ある?

ご存じの方も多いと思いますがCZ4A ランエボ10は
残念ながら純正ではO2センサーによる制御のみでして
空燃比センサーは有りません。

なのでECUセッティングをする際は
空燃比センサーを装着する為のボスを溶接し
セッティングが終わったら空燃比センサーを外すと言うのが通説です。

ECU書き換えてあるクルマ・・・って事でしょうか?

HKS製キャタライザーを装着する為、純正触媒を外そうと

まずはO2センサーを外したのですが、完全にねじ山が逝ってまして

触媒をマフラーに固定するボルトを良く診て見ると純正ではない
一回り小さいボルトが使われていました。

きっと社外のキャタライザーが装着されていたのでしょうが
車両売却時にそのままでは勿体ないと取り外され
保管してあった純正触媒に戻した際
O2センサーを斜めにねじ込んだんでしょうね。
どうせ売り払うクルマだから・・・と
直される事も無くO2センサーのねじ山はグズグズのまま。

オーナーからの依頼で

ブーストメーターも装着させて頂いたのですが

電源線をオーディオ裏から取得して
キレイに埋設しようと関係各所のパネルを外していくと

ドアロック系の制御ユニットでしょうか?
ステーがどこにも固定されておらず、プラ~んってなってました。

見るからに、ここに固定してくださいと言うネジ穴があったので
10㎜のボルトできっちり固定して置きました。

きっとこの辺りにも何らかのユニットが配置されて居たり
共締めされていたのかもしれませんね。
それを売却前に撤去し、細かい部分は適当にやり過ごして
中古車買い取り店へ持ち込んだのでしょうか・・・?

チューンドユーズドカーを買う事に対する警鐘は

すでにこちらのnoteにて鳴り響かせて頂いていますが
今回は
一見ノーマルっぽく見えるスポーツカーの中古車に潜む罠
について書き綴って行きたいと思います。

実際に

ECUセッティングを行う以外には使い道が無いと思われる
この空燃比センサー用のボス&メクラ。

これが装着されているという事は
過去にECUセッティングしたと考えてほぼ間違いないと思います。

それ自体は大きな問題では無いのですが
ECUセッティングした際のクルマの仕様と今の仕様の違いは?
ECUは売却する前にノーマルに戻してある?
それともそのまま?

色んな疑問が頭を過ります。

排気効率の良いマフラーやキャタライザーを装着し
さらにはタービンなんかも交換された状態で
前オーナーがECUを現車合わせセッティングしたとします。

車両を売却する際、ハードなチューンド車両は値が付かないので・・・
もしくは単純に装着したアフターパーツはヤフオクやメルカリで売る為に
それらのパーツは取り外し、目で見てわかる部分はノーマルに戻した。
っと仮定します。

ECUの中身が現車合わせセッティングしたままの状態だったとすると??

効率の良いメタルキャタライザーや
タービンエキゾーストに合わせてセッティングされていたのに
効率が最悪な純正触媒等に戻されたとしても
ECUは書き換えられたままだとしたら???

そうなんです。
見た目的にノーマルっぽく見えても、細部を診て行くと
過去のチューニング内容が垣間見えると言う車両は
皆さんが思っているよりも多く存在します。

さて今回の車両は実際の所、ECUの内部はどうなっていたのか?

有料ページにて書き綴って行きたいと思います。


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