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なぜ日本人には「ゆるヴィーガン」がウケるのか

「完璧じゃなくていい」「自分のペースで」「ゆるく」的なキーワードが日本の菜食主義者にウケています。一方、私の外国人の友人にゆるヴィーガンはいません。ゼロです。

どうしてでしょうか。

理由の1つに、批判されることへの恐怖心が挙げられます。

しょうがないですよね。日本は同調圧力が半端ないから、人と違うことはしづらいですもんね。

私も前はそうでした。30歳になるまで「私はヴィーガン生活するんだぁ!」と公言できませんでした。

チラチラ匂わせてはいましたが、友人に
「ちょっとくらい食べても大丈夫から、これ食べて。」とか
「皆が作った料理を食べないのは失礼だよ!」とか
「お前は栄養が偏ってるし、veganうざい。」
などと言われ続けたので、黙って盛られたものを食べていました。

私がゆるヴィーガンだったとき、友達と食べるご飯にはフリーレンジのチキンとオーガニックの野菜をチョイスしていました。だって、抗生物質たっぷりの肉を食べさせて、愛する友達の健康を害したくないですから。友人として責任ある行動をとりたかったんです。

しかし私の友人が買うお肉は、激安スーパーなどのものです。食べる人の健康や、鶏の飼育環境を気にしたお肉ではありません。その肉を食べてあげないことは、失礼に当たりますか?

栄養を指摘した友人は勉強家の栄養士でしたが、大学の栄養学というのは、動物性食品を食べることを前提としています。だから菜食は偏っているように見えて当たり前。彼女に悪気はありません。教科書が偏ったバイアスで教えていてることが問題なんです。


でも、当時の私は周りの同調圧力に反抗する気力もなく「話しても無駄。皆の前では我慢して肉食べた方が、嫌われないし批判もされない。」という思考に陥っていました。

傷つきたくなかったんです。周りと同じ考え方をもてば、皆と仲良くできると思ったから。

30歳を迎えて、私は会社をやめて独立しました。今は自由気ままなフリーランスになったので、環境問題や社会問題に配慮のない人に気を遣う必要はありません。

私の生き方をおかしいと思っている友人たちは、どんどん私から離れていきました。共通の友達とのパーティーで再会したときは「なんで来たの?」と言われる始末。Veganになるだけでこんなに毛嫌いされるとは。

一方で、自分の素直な気持ちを公言するようになってから、同じような意見をもった友人やお客さんが自然と集まってくるようになったんです。

最初は半端ない寂しさで落ち込んでいましたが、今は会話ができる人たちに囲まれています。

地球環境を破壊する一方の人たちを擁護するというのは、自分で自分の将来を殺すことと一緒です。

もし自分の将来のためになにも行動しなかったら、死に目に会ったときに後悔すると思うんです。

私は悔いのない人生を送りたいから、怖がらずに「肉やめたさ〜」と言えます。気持ちは言葉にしなければ、周りにちゃんと何も伝わりません。

もし、あなたが本望じゃないのにゆるヴィーガンをしているのなら

・アサーティブコミュニケーション
・NVC(非暴力コミュニケーション)/ 共感ワークショップ
・嫌われる勇気

などをググってみてください。自分の気持ちの表し方のヒントが学べるはずです。 :-)

それでは皆さん、今日も笑顔でお過ごしください!

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