【詩】お針子
エプロンドレスのお嬢さん、
ミシン鳴らして日は暮れる。
ヴィオロン奏でるお姉さん、
ワイン揺らして逢いに来る。
色とりどりの糸くずが、
エプロンドレスを飾ってる。
布と針とで遊んでいると、
時がたつのも忘れます。
おさげを解いたお嬢さん、
耳たぶ染めてドレスを渡す。
シニヨン解いたお姉さん、
鏡の前でターンする。
ヴィオロンの箱は壁にもたれて、
ふたりの乙女を見つめてる。
新酒のワインがグラスにつがれ、
ふたりの秘密を酔わせてる。
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