「岸辺露伴ルーヴルへ行く」ファーストインプレッション
本当は公開日5/26(金)の翌日27日(土)に観ようかと思っていたが、近場の劇場ではもうロクな席が残っておらず。調べてみたら会社帰りに少し歩けば寄れる劇場が良さげだったので、前日に決断して結局公開日に観に行ってきた。TOHOシネマズ日本橋、19:10の回。
到着後、開演前にグッズ売り場を眺めてみたが、スクエア缶バッヂとドリンクホルダーが残っていたくらいで他はきれいになくなっていた。キューピーやノートの現物を見ることも叶わなかった…恐るべし。入場前にドリンクを買おうと並んでいたら緊急地震速報が鳴り響いていたのが印象的。
以下ネタバレだらけの感想を。論評するのは得意じゃないので、単純につらつらと感じた・考えたことを順番に書いていく。
いつもの能力紹介コンビ。置いてあった露伴のサインは贋作ってことでいいんだよね?「故買屋」という存在・言葉は初めて知った。
オークションの2人組、背の高い方の人めっちゃ雰囲気あるな。
もう1人、後で分かったけど朝ドラ「らんまん」の植物学教室にいる人の良さそうな波多野君じゃん!康一君もとい万太郎(神木君)とがっつり絡んでるじゃん!薄いつながり!
泉君が顔料の1つを煎餅みたいと言ったくだりは、露伴から「猛毒だ。少しでも口にすると命はないぞ」とか注意されるのかと思った。
モリスの絵が盗まれて。背の高い人が既に本になってたのが気になった。ゲーセンのジョジョLSの露伴みたいに設置型のヘブンズドアーでもあるのかと(どうやら露伴がアタックした描写があったらしい)。ここで露伴は彼の情報をそんなに読んでいないのだろうか。それとも読んだからこその解決編の洞察に繋がるのか。波多野君の散り様は「ここで使うのか」という感じだった。あの顔料は本物の黒い絵から付着した、もしくはモリスが採取したもの?ごく少量でもモリスの怨念も乗っかって力を持った?
過去編。若露伴のピュアな雰囲気はなかなか。婆ちゃんの不要品処分のくだりは次回もう少し丁寧に観たい。
奈々瀬役の木村文乃さん、原作のイメージと違うなと思ってたが映画の雰囲気にはバチハマり。しっとりとした和の色気がある。これは露伴も惑わされるわ…。時々黒島結菜さんと似てるなと思った。キツくはないものの力のある眼差しが。
奈々瀬モデルの漫画原稿の絵、伊藤潤二を連想させたのは美少女だから、かつ横にグルグル巻の髪が描かれてたからか。うずまき。
しくしく電話してたくだりはカットされてた。暗転した部屋で鏡の反射と人の心を映す黒を対比させたのはウマいと思った。
いざルーヴルへ。エマが露伴を迎えるに当たりバタバタしてたくだりも、次回は丁寧に観よう。アポロンギャラリーでのぐるる〜〜っと縦回転するカメラワークがハチワンダイバーのコマ割りみたいなダイナミックさで楽しかった。
ジャックさんは一命を取り留めた模様。良い人そうだから良かった。と同時に「死なずに済むケースもあるんか…」という意識が芽生える。
Z-13倉庫へ。事前にユーゴ役のロバさんのYoutubeを観ていたのにそのことをすっかり忘れていたので、次はユーゴに注意して観てみよう。
唐突にフェルメールの絵が登場して「?」となっていたら解決編が始まった。原作にない「取って付けた」設定のはずなのに、この膨らませ方や回収の鮮やかさ。靖子にゃんに喝采を送る。
エマが後悔に襲われるシーンは「溺れ肥り」こそしないものの、期待していた以上に原作再現されていた。水!!美波さん撮影大変そう…迫真だったからパンフにもヴィジュアルブックにもこのシーンの写真が掲載されてないのが惜し過ぎるんだが、女優さんとしては静止画で残してほしくないのかもしれない(笑)
露伴の手が、顔が、徐々に黒に侵食されていく描写が良かった。黒い絵の初見はなかなかビビる。絵の中の人物が正面こっち向いてるから。そして黒い絵の露伴特攻は婆ちゃんが登場するのかと思いきや仁左右衛門ご本人の降臨!仁左右衛門本人は露伴と直接関わりはないから、奈々瀬の後悔・罪ということでいいんかな?けっこう機敏な動きで襲ってきたのが少し可笑しかったが迫力はあった。
セルフヘブンズ・ドアーの露伴は白い覆面を着けてるみたいで、キル・ビルに出てきたクレイジー88(オーレン石井の部下の黒服軍団)を連想した。ここの記憶をなくした露伴が倉庫からよちよち出ていくシーン、素人目だがこういうところの不自由さも高橋露伴の演技でこそなのかなと感じた。ジョジョ6部のDISC抜かれた承太郎も行動できたならこういう感じかなと連想。
原作では最終的に黒い絵は「焼却処分されたらしい…本当かどうかわからないけど」な扱いだった。見た者は原則死ぬのでだいぶ回り道しないと処分は難しいと思うが、今回はユーゴが焼け死んだことでその炎で焼失した模様。つまり対・黒い絵の影のMVPは放火の罪を犯したユーゴの祖父なのでは(笑)?
そしてエマ生存ッ!エマ野口生還ッ!!後で何かで「直接罪を犯していない人が助かった」というのを見て腑に落ちた。大活躍の泉くん、いい話感を出しつつ対・怪異最強属性を見せる…。
時代劇パートは意表をつかれた。なるほどそこを掘り下げるか。神木を切りつけ続ける仁左右衛門が鬼気迫っていてよかった。案外、劇場で観ることができてよかったシーンの一番かもしれない(うるさいから…)。
終わり方はじっくりと余韻を残して。おなじみのくだりや少しスペシャルな音楽で、映画館からTVの世界へ着陸するような感覚。
6/1(金)から入場特典第2弾!荒木先生描き下ろしの露伴イラストカード!早めに観に行こう。自分で思っていたより早く2回めを観に行くことになったので、慌ててこのファーストインプレッションを書き終えた。
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