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国内最大級のピッチイベント開催〜Venture Café Tokyoが手がける”ROCKET PITCH NIGHT”の真価とは〜

はじめに

いくつもの企業がひしめき合い、いま、スタートアップ界隈から熱視線を浴びるエリア虎ノ門。そんなホットな舞台で、スタートアップ、大企業、研究機関、官公庁等あらゆるセクターを巻き込み、まさにその熱狂を産んでいるイノベーション・コミュニティの一つであるVenture Café Tokyo 。累計200組の登壇者と2000名ものオーディエンスが集うピッチイベント”ROCKET PITCH NIGHT”。今回は、2021年11月11日(木)に開催予定の“ROCKET PITCH NIGHT AUTUMN 2021"(以下、ROCKET PITCH NIGHT )を手がけるVenture Café Tokyoのプログラムディレクター小村隆祐に、その真価をお伺いしました。さあ、オープンイノベーションの最前線を覗きに行こう。

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小村 隆祐 Venture Café Tokyo Program Director
同志社大学経済学部卒業、Babson College F. W. Olin Graduate School of Business(MBA)。大学卒業後はIT企業にて主にマスコミ業界におけるアカウント営業業務や映像伝送に関わるクラウドサービスの立ち上げに従事。MBA留学を経て、株式会社グロービスにて人材育成・ 組織開発コンサルティング部門に参画。大企業の次世代経営者育成やスタートアップの組織開発等を手掛けた後、現在はVenture Café TokyoのProgram Directorを務める。

ROCKET PITCH NIGHTとは

改めてVenture Café Tokyoが手がける、国内最大級ともいえるピッチイベント"ROCKET PITCH NIGHT"について教えてください。

小村:ROCKET PITCH NIGHTは、Venture Café Tokyoがフラッグシップとして毎年行っている大型のピッチイベントで一番の特徴は、その規模です。2019年を皮切りに、これまで3回開催してきましたが、累計で200組・1,800名近い方に参加していただき、前回開催では80組800名もの方が参加されました。今回は、100組1,000名という過去最大級の規模で行う予定です。11月11日開催予定で、すでに登壇者の応募は締め切っていますが。200組もの応募をいただいています。当日は、当初予定していた100組を超える方に登壇いただくことになりそうです。

もう一つユニークな点は、新たなビジネスについて3分3スライドというフォーマットを用いてピッチを行うことです。バブソン大学という起業家教育で28年連続全米ナンバーワンの実績を持っている、アントレプレナーシップ教育に特化した大学で行われている取り組みを日本向けにローカライズしています。

さらに、誰でも参加できるという点も特徴的です。これまで過去3回開催して来ましたが、アイデアフェーズの学生さんから、すでに資金調達をしていてメディアにも取り上げられているスタートアップまで、本当に幅広い方達に参加していただいていますね。その想いとしては、アントレプレナーというのは資金調達していても、そうでなくとも、リソースを外からとってこなければならない。初めの一歩を踏み出す、既に踏み出した一歩を前に進めるという点でも、人を巻き込む機会が不可欠だと思っています。そうしたときに、大規模にアントレプレナーが集まり、大規模に人が集まる機会を作ることで皆さんのサポートをしていきたいと思っています。特に、これから起業を考えている方によくあるのが、「何から始めたらいいかわからない。どこにいけばいいか分からない。」ということ。僕らは、そうした挑戦者のゲートウェイになっていきたいし、むしろアイデアフェーズの方にこそ、この機会を活用していただきたいです。

さらに、もう一つだけ最後に特徴をいうと、イノベーション・起業という領域における最前線の方々にコメンテーターとして参加していただいていることです。”コメンテーター”という言い方が肝で、決してジャッジをするわけではない。彼らの役割はフィードバックをシェアしてあげるということで、参加者の皆さんには、そのコメントを糧にしてほしいなと思います。同時に、最前線で活躍する投資家やイノベーション・コミュニティを作っている方など、今回参加される24名のコメンテーターは皆さんが出会いたいと願う方ばかりなので、ぜひ出会いを得ていただきたいです。そして、ROCKET PITCH NIGHTのサブフレーズに「さぁ仲間を見つけよう!」とあるように、何かがそこから始まって、さらに道が切り開かれていくものにしていきたいですね。

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Venture Café Tokyoが熱狂を生む所以

これほどまでに多くの人を魅了し惹きつけるピッチイベントになっている所以はどのようなところにあるのでしょうか。是非教えてください。

小村:どうしてでしょう、、、(笑)でも、わらしべ長者みたいなものじゃないでしょうか。決して、僕やVenture Café Tokyoがやったとは思わないですが、Venture Café Tokyoのミッションは「Connecting innovators to make things happen」という、人と人をつなげることを通して、何かを起こすということです。ROCKET PITCH NIGHTは、そのための一つの取り組みで、他にも毎週Thursday Gatheringという活動もしています。そういった活動を行う上で、人と人が繋がっていく場の大切さを感じてくれる人が多く、僕らが2018年に活動を始めたときに、そのミッションやビジョンに共感をしてくれる人が多かったんです。名前を挙げるとキリがないですが、エグゼクティブディレクターの山川をはじめとして、この活動を通じて社会を変えていきたいという方やそれに共感してくれる方が次々に増えていきました。

確かに、初めてThursday gatheringに来た時に何か熱狂のようなものを感じました。コアな人だけでなく、初めてくる人も気軽に入ってこられるような空気感でしたね。

小村:あ〜いいですね。まさに、僕たちは気軽さを大切にしていて、一言で言うとオープン&インクルーシブという言葉になると思います。寛容さや誰でも参加できるという空気感はかなり意識しています。僕らは、皆さんの帰るべき場所、ホームベースのような存在になれたらいいなと思っていますね。

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なるほど。Venture Café Tokyoが大切にしているものが垣間見えましたが、皆さんが作りたい世界はどのようなものでしょうか?

小村:言葉は便利ですが、人が集まり自分たちはこうであると定義した瞬間に壁ができてしまうとも思っています。しかし、イノベーションはコラボレーションであり、多様性の中で生まれるものなので、僕たちは場を提供することを通じて、見える壁・見えない壁の両方を壊し、溶け合わせ、一つの*モメンタムを作っていきたいですね。

モメンタム:勢いや推進力という意味

もう一つは、やはりソーシャルインパクトを作りたい。僕たちは決してイベントを作るためにイベントをやっているのではなく、世の中をより良くするためにThursday GatheringやROCKET PITCH NIGHTをやっています。ソーシャルインパクトを作るための規模とオープン性を今後も大事にしていきたいです。

それから、コミュニティ。関係性を築いていくと、セーフティーネットになっていくと思うんです。例えば、僕が今仕事をなくしたとしても、本当に懇意にしてくれている人がいれば、きっと助けてくれるじゃないですか。コミュニティって、つまりはそういうことだと思っていて、挑戦者を増やしていこうとするからこそ、セーフティーネットを整備していく必要があります。僕らはセーフティーネットとしての役割も果たしていきたいです。

そして、たくさんの人が来るからこそ安心安全で健全性高いコミュニティを作る必要がある。それをcommunity credoとして体系化しているので、ぜひHPも覗いてみてください。是非皆さんにも知ってもらえたらいいなと思います。

目指すべきセーフティーネットは「信頼」

Venture Café Tokyoが目指すセーフティーネットのあり方はどのようなものなのか、気になりました。是非教えてください。

小村:信頼ですね。やはり、良好な関係性だと思います。セーフティネットとはなにかそれらしいものがあるわけではなく、「Venture Café Tokyo」という主体があるわけでもない。人と人が信頼に基づく関係性があり、それが広がっていくということだと思います。逆にいうと、「You have to be trust people, and the same time you have to be trustful.」ということだと思います。人を信頼しなきゃいけないし、それと同時に、あなたが信頼される人でいなければならない、その両方の「信頼」が大事だと思います。

と、そこに「お疲れ様です!インタビュー中ですか?今日も小村さんかっこいいですね!」と偶然通りかかったコミュニティのおひとり、富樫さん

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富樫さん:小村さんと出会えたから頑張れているという人がたくさんいると思います!僕が知っているだけでも数人いるので、本当に多くの人を、エンパワーメントされていると思います。

小村:よう言うわ!!!

思わずインタビュー中に関西弁が出てしまう小村さん(笑)

富樫さん:でも本当に小村さんっていい意味で適当だと思うんです。例えば、ベンチャーと大企業やベンチャー同士を会議室に集めて紹介しても何も生まれない事が多い。そこをつなげるのが上手い。確かにお互いのメリットも大事ですけど、人って最終的には感情で動くじゃないですか。ここと組んだらこのくらい儲かるとかでなく、その人の持っているストーリーを共有してくれて、そして繋げてくれる場所だと思います。

小村:富樫さんはね〜転がすのがうまいからね!(笑)

まさにたった今話されていたVenture Café Tokyoの大事にしている「信頼」を偶然にもコミュニティの1人からもお聞きできましたね。

小村:もちろん起業家にはビジョンやワクワク感も大事だと思いますし、稼げそうだなと思ってもらえることも大事だと思います。ですが、それ以前にまず「この人が信頼できるか」だと思うんですよね。

富樫さん:ここでは、Where are you from?は全然興味がなく、Who you are?なんです。どこから来たかは関係なく、あなたがどんな人なのかを大切にしている。海外経験が多い人たちが集まっているから、そういう雰囲気があるのかもしれませんね。だからこそ、イノベーションも生まれやすいんだと思います。日本にはなかった新しい風のようなものを感じます。でも、破壊的イノベーションでなく、あるものをうまく共存させながらイノベーションを作っているなと感じます。

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ROCKET PITCH NIGHTにかける想い

今回のROCKET PITCH NIGHTはどのような方にぜひ見に来て欲しいというのはありますか?

小村:誰でも!ゆりかごから墓場まで(笑)本当に誰でも来てほしいと思っています。もちろん投資家を探したい、協業先を探したいと言うような目的がある方に来てもらうのも良いですし、面白そうだなと言うくらいでも大丈夫です。みんなで世界を変えていくので。社会や世界を変えるにはみんなでやっていかなければならないと思っています。

来てくださった方には、どんなものを持ち帰ってもらえたらいいなと思いますか?

小村:それは、その人次第です。皆さん次第。出会いや学び、これまでにはないアイデアでもいいと思います。もしくは、友達を作るだけでもいいと思います。

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Venture Café Tokyoとしての展望

ROCKET PITCH NIGHTを通して描く、今後のVenture Café Tokyoについて是非教えてください。

小村:2018年のスタート以来、Venture Café Tokyoとしては本当にさまざまなプレイヤーや投資家などと関係性を築いて来ました。その結果、エコシステムが成長し、組織と組織や人と人を繋ぐことに少しは貢献できたと思っています。これからは、より挑戦者を応援していきたいと思っています。出来上がったエコシステムや関係性を活用して挑戦者を応援するのが、まさにこのROCKET PITCH NIGHTです。

あとは地域的な展開をより拡充していきたいですね。名古屋においては、毎月第四金曜日にNAGOYA CONNÉCT、筑波においては第一・第三金曜日にTSUKUBA CONNÉCTを開催して、定期的に地域gatheringを行なっています。また、11月にはGIFU IGNITEを予定していて、どれもオンラインで参加できます。こういった地域間での、人やアイデア・知恵の移動を滑らかに、促進させていくプラットフォームを加速させていきたいです。

お知らせ

■ROCKET PITCH NIGHTの概要
・日時:2021年11月11日(木) 3:30 – 9:30 pm JST
・場所:ハイブリッド(現地参加 & オンライン視聴)※現地会場からの配信あり。感染症拡大の状況により、開催形態を変更する場合がございますので予めご了承ください。

お申し込みはこちらから↓


Venture Café Tokyoは毎週木曜日16時-21時に「Thursday Gathering(サーズデー・ギャザリング)」をCIC Tokyo(虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー15F )で開催しています。多様なイノベーター達によるセッションやイノベーションを加速させるワークショップ等を通じて、参加者は学びを得ながら、そこで得た共体験を梃子にネットワークを拡げることが出来ます。良きイノベーションの輪を拡げることを通じて、共に世界を変えましょう。


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