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苦悩の中で ー 5つのチャートで見る欧州の第3四半期VCバリュエーション

Pitchbookが欧州の第三四半期のVC投資関連データをチャートにして記事にしていましたので共有します。企業価値の低下と投資家が渋っている状況が読み取れ、それはニワトリ卵ですが、上場の方が、買収総額を上回っているあたり、Liquidationがあまり進んでいないように見えます。


欧州のベンチャー企業のバリュエーションは、全てのステージで中央値が下落し、下降の一途をたどっている。

ここでは、2023年第3四半期欧州ベンチャー企業評価レポートから、年初来9ヶ月間の欧州ベンチャー企業評価の軌跡を示す5つの主要トレンドを紹介する。

アーリーステージのバリュエーション中央値が初めて下落

ここ10年で初めて、アーリーステージの年間評価額の中央値が下落し、2022年の570万ユーロから今年は530万ユーロに落ち込んだ。

ベンチャー不況が1年を通して進行する中、公開市場に最も近いベンチャー企業が受けた影響は、アーリーステージにも波及している。四半期ベースで見ると、アーリーステージのプレマネーバリュエーションの中央値は回復の兆しがほとんど見られず、第2四半期から第3四半期にかけて18.4%減少した。

後期ステージの案件規模は回復力を示す

レイトステージ企業のディールサイズの中央値は、今年も引き続き上昇傾向にあり、昨年比9.4%増の350万ユーロを記録した。

フランスの電池開発企業ヴェルコーの8億5,000万ユーロのシリーズCやチューリッヒに本拠を置く金融業者テイラーの2億7,500万ユーロのラウンドなど、注目すべき案件が中央値を押し上げる一因となっている。

ベンチャー企業の成長率は依然として最下位

ベンチャー企業の成長は、バリュエーションの下落が最も激しく、プレマネーバリュエーションの中央値は26.1%減の2,290万ユーロとなった。

金利が高水準で推移し、エグジット活動も依然として低調と予想されることから、ベンチャー企業の成長は引き続きバリュエーション低下の影響を受ける可能性が高い

ダウンラウンドのシェア激化

欧州のベンチャー案件のうち、ダウンラウンドの割合が2014年以降で最高となった。

昨年は14.8%であったのに対し、今年1-9月期は21.3%が評価減を伴う投資であった。

上場の評価額が買収額を上回る

今年のエグジット額は買収が大半を占めたが、上場によるエグジットの評価額の中央値は引き続き買収を上回っており、その差は前年比で拡大している。

買収の評価額中央値は今年1~9月で2,320万ユーロに下落したのに対し、株式上場の評価額中央値は4,090万ユーロと、2022年の3,930万ユーロから上昇した。

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In distress: Europe's Q3 VC valuations in 5 charts | PitchBook

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