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小城羊羹スタンプラリー

両親と佐賀県の小城市に行ってきた。
羊羹の催しが行われていたのである。スタンプラリーであった。
そもそもの発端は私が先月に行った嬉野一人旅で持って帰ってきたこの催しのチラシであり、それに興味をそそられたのが母であり、それに羊羹大好きな父が乗っかった。
私がそのチラシを実家に持ってきた時、両親肩を並べてカレンダーで予定を確認していたのはなんとも可愛かった。
小城市といえば羊羹であり、羊羹といえば小城羊羹だと個人的には思っている。それほどに小城市は羊羹の聖地だ。
佐賀県の皆様は既に充分に胸を張っていることと思うが、さらに胸を張ってもらいたい。
表面のしっとりと艶々した羊羹も美味しいが砂糖が結晶化したシャリシャリした表面のいわゆる「昔ようかん」も好きである。むしろそっちの方が「小城羊羹」のイメージは強い。
本日は駅近くに車を止めて、周辺を歩いた。歩くことは健康にいいのだが、結構歩いては試食で羊羹を食べるので結果として健康なのかどうなのかわからない。
父は歩きながら「摂生してるのに」と愚痴をこぼしていた。
更に「俺は羊羹大好きだから」
「食べ始めたら一本食べてしまうから」
「だから行きたくなかったのに」
と責任を私や母に押し付ける。
父よ。卑怯者なり。可愛い奴め。
そうして至る所で羊羹を試食し、あわよくば買い、雨が激しくなる前に退散した。
マイバッグの中がこれほど羊羹まみれになったことがこの人生であっただろうかというくらいだった。
言い出しっぺは私だ。
父よ。
母よ。
ありがとう。
ちなみにスタンプラリーで挑戦できたガラポン抽選は全て絵葉書だった。

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