かつて夫が推しだった私へ~無職の夫と私の記録~ #11
私は夫と約束したとおりにピザやチキンナゲットをクリスマス用に購入し、熱々のまま持ち帰るべく、少し急いで車を走らせていた。
イヤホンで聴いていたのは、私の推しであるA君が所属しているグループのクリスマス配信。
妻として母としてクリスマス行事をこなす中でも、A君の声が聴きたい私は、ピザの匂いが充満している車内で配信を聴きながら運転に集中していた。
そしてあと5分で自宅に到着するというところで、私は近くのコンビニに慌てて駐車した。
なんと、A君のグループが初のファンクラブを